「愛、結婚、家族というのは普通のこと。普通に享受できる人間の権利であ...」ラビング 愛という名前のふたり iNahoさんの映画レビュー(感想・評価)
愛、結婚、家族というのは普通のこと。普通に享受できる人間の権利であ...
愛、結婚、家族というのは普通のこと。普通に享受できる人間の権利であり営みですが、それが叶わない国や時代がある。
夫婦の静かな淡々とした普通の愛、日常と、保安官たちの取り締まりや弁護士たちの運動との対比が興味深いです。
鑑賞する前はもっと二人が主導的に大々的に自分たちの権利を訴えていく物語かと思っていたのですが、彼らが欲しかったのは普通の平穏な生活だけであり、それ以上でもそれ以下でもないのでしょう。しかしそれが如何に難しいことだったか。その意味で意義のある裁判だったのかなと思いました。
アメリカ南部のがらんとしたどこまでも畑の続く田舎町の風景と、その中にぽつぽつと存在している人々の営みの風景が非常に美しい映画でした。
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