「物語に起伏が無い」ラビング 愛という名前のふたり 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
物語に起伏が無い
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歴史を取ってみても理不尽な事柄が多いアメリカ大国の州ごとに違う法律や特に保守的な考え方の南部。
歴史上、黒人が歩んできた道程は過酷極まりなく数々の映画でテーマにされてきた。
異人種の間では結婚は許されない混血の子供で溢れかえるのは良しとしない硬い考えのバージニア州。
それでも愛の為に奔走するカップルが家庭を築き国の理不尽な体制に立ち向かう。
ラビング夫妻は危ないのを理解しながら隠れてでも地元での生活を望みバレないように住む生活を選択する。
それによって奥さんがつまり黒人側に対する州の体裁に家族にも迷惑を掛けとても家庭を築いて行くにはリスクが・・・・。
ラビングは寡黙で優しい父親だが無謀な行動を取り現状維持での生活に黙々と働き、今の現実を変える態度はあまり感じられないし、奥さんは地元に帰りたい気持ちがありながら基本的には現状維持で、切っ掛けが出来てから行動を取り始める。
理不尽な事柄に挑んで行く葛藤や感情も希薄に淡々と物語が進んで行くので観ている側の消化不良も否めない。
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