「実に示唆に富む作品。」ターシャ・テューダー 静かな水の物語 エクさんの映画レビュー(感想・評価)
実に示唆に富む作品。
満ち満ちたターシャの人生が写し出されるような作品。
波瀾万丈の人生で、常により美しいもの、心が命が歓ぶものを求め、手を動かし続けた人生であったのだろう。
命を生かし、命を生かされて、いつか自然に還っていく。
とても率直な、なんと強い生き方か。
途中何度も出てくる孫の嫁が、ターシャの生き方に戸惑う姿がユーモラス。でもきっと自分もあんなばあさんを前にしたら戸惑うだろう。
その孫の嫁がターシャを評して『意志が強い。誰に会うか、誰と会わないか、何がしたいのか、したくはないのか。ずっと細かな選択をしてきた積み重ねを感じる』と言うラストが素晴らしかった。
もう四十路だが、いや四十路だからこそか、自分に改めて生き方を問う映画だった。
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