「思春期の子供心を描いた非常に難しく深い映画」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? SAMURAI JAPANさんの映画レビュー(感想・評価)
思春期の子供心を描いた非常に難しく深い映画
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
広瀬すずさん、菅田将暉さん声出演とのことで鑑賞しました。
素直になれず、勇気もでない、勇気を出しても間違っている。
どんどんたまる後悔。こんな難しい、思春期に多いものをテーマにした作品です。
自分が告白されるとオドオドして逃げてしまうのに、友達が告白されると嫉妬からの「お前 ウザ。」
このようなジレンマが折り重なる映画です。
この作品はこのようないくつかのジレンマをキャラクターの言葉だけでなく、演出やストーリーで伝えています。キャラクターが会話する際の少しの間やキャラクターの小さな表情の変化。これを読み取りラストのシーン以降の解釈を考えて初めてこの映画は完成します。
レビューを見る限りこの作品の本質に気づけていない人が多く、理解ができていないだけで駄作だと非難するのはいかがなものかと思いました。たしかに難しく非常に深い映画ではありますが、ボーっと作品をみるのではなく、作品の本質をとらえるくらいの視聴をされてはいかがでしょうか?
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