「足りないもの」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? サイヤ人魂さんの映画レビュー(感想・評価)
足りないもの
色んな人のレビューと、自分の思った事を照らし合わせて、この作品に足りないものが解りました。
それは独白(モノローグ)です。
つまり、心の声。
主人公が あ、うぇ?とか
うわわわぁ!とかなってる時も心の中では(どうしよう?どうしよう?)とか思ってるはずですね。
またあのガラス玉の仕組み等についても、主人公が解ってる事を心の声として描写していれば、見る人にも伝わるし、作品世界の中でも不自然にならない
(周りにはもちろん聞こえてないから独り言みたいにならない)
という描写に出来たのです。
なので起こった事や主人公の行動の理由がもっとちゃんと説明できた。
……が!!この作品にはそれが全く無いため、視聴していても、ただ間延びしたり、またそれか、とか、
え、で、結局何が言いたかった?となる事がたくさんありました。
最後のシーンは公式コミックによると
なずなを追いかけて行ってる(どこに行ったのか探しに行った)ので学校に行ってない
という結末らしいのですが、それすらも
異世界の水を泳ぎ上がるなずなを見つめていた→そのまま学校(新学期)
となっているので非常に判りづらくなっています。
また主人公がそういう気持ちに至ったのも、ガラス玉が打ち上げられた時に様々な可能性の欠片を見て、未来は自分で掴む
と決心したからなのですが、どちらのシーンにもそのような心の声が入っていない為、映画を一度見ただけでは意味不明な描写となっているのです。
そしてここまで書いて思ったのは製作側はそういう解らないシーンを知る為に繰り返し見る人が現れるのを期待していたのかな?と感じます。
ですがほとんどの人は一回見て
「歌とか絵は良かったけど話は意味不明だったなー」
で終わるので意味が無いです。
つまり製作側が視聴者の気持ちに対する想像力が全く無いですね。
作り手は常に視聴者の目線で無ければならないはずなのに、そんな事も出来ない人が映画を作っちゃった。脚本書いちゃった。だからこうなった。
と、言う訳で自分は星1.5です。
製作者のオナニーが酷すぎました。残念。