「想像力のたりない観客に酷評されてはいるが…」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? れいさんの映画レビュー(感想・評価)
想像力のたりない観客に酷評されてはいるが…
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作品としてそれほど粗があるようには感じなかった。
良かった点としてはやはり映像美と音響効果でしょう、シャフト好みの「回転」を軸に、様々な魅せ方をしてくれました。
音楽も文句なし、100点満点です。
演出に関しても非常にレベルが高いと感じました、特になずなと則道が灯台で一緒に花火を見る場面。
花火は明らかに異常な、花びらのような形をしています、それに対して則道は「こんなのおかしい」と声が溢れますが、これに対してなずなは「おかしくたっていいじゃない」と小さく呟きます。
ここは鳥肌ものでした、まるでなずなも狂った世界にいることを知っているかのよう。
最後も「なずなが玉を拾った海岸沿い」の同じ場所で締められています、物語の始まりと終わりを同じ場所で迎えることで一つの区切りを感じさせています。
批判はありますが、最後の点呼も私は個人的にいいと思います。
あそこでなずなと則道の東京デートやその後を描かれてしまうと冷めてしまったかもしれません。
現代人にはそれくらいわかりやすいほうが受け入れられるのかもしれませんが…
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