「面白かった!けど惜しい。後一歩。」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? とみーさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった!けど惜しい。後一歩。
これは君の名はと被ってしまったが故評価が下がってしまった映画だと感じた。
と言うのも、「君の名は」はアニメーション映画でありながら世間一般にうけた映画である。
ストーリーもわかりやすく、絵も丁寧に風景を描写しており普段アニメを見ない人達から大きな評価を受けた。
この映画は君の名はと似たような絵であり、しかも人気俳優を声優として起用した為、君の名はと同じ様なものとしてアニメを見ない一般層への期待値が上がっていったのだろう。
レビューの評価はあまり高くないが、個人的には絵も綺麗でストーリーも良く、歌も良かった。
しかし、絵はシャフト独特の表現方法であり君の名はの様な綺麗な描写という訳ではない。
ストーリーは不思議なことがたくさん起こる。そして、それがなんなのか最後まで答えは出てこない。更に、わかりやすいエンディングは迎えない。最後どうなったのか、あの不思議な現象を通して主人公がどう変わったのか、それは個人の想像に託されているのである。
そこが面白いところであり、難しいところでもある。
つまり、この映画を楽しむには
ファンタジックな事をそういうものだと受け入れること、時々出て来るアニメちっくな絵を受け入れること、物語に描かれていないことを想像すること
これらが必要になる。
なので、この映画はアニメを見ない一般層では無くアニメを見る層への映画だと感じた。
実際僕はとても面白いと感じた。
しかし、ここで残念なのが声優である。人気俳優2人を主人公としているがやはり声優を採用すべきだったと思う。実力不足である。
一般層にはこの人選は受けるかもしれないが、アニメを見る層にはこの2人の実力不足が違和感として残ると思う。
いい加減俳優を声優として起用することはやめた方が良いと気づいてもいいと思う。
普段アニメを見ない方にはあまりおすすめしない映画ではあるが、アニメを見る人には是非一度見てもらいたい映画である。
声優にさえ目を瞑るととても良い映画である。