「お気の毒と言うしか…」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? やさぐれ旅芸人さんの映画レビュー(感想・評価)
お気の毒と言うしか…
まず、岩井俊二監督の名作のアニメ化に拍手を送りたいのです。
人気若手俳優の主役への起用、ここ数年大ヒット連発しているアニメスタジオ「シャフト」が全面製作と、まったく抜かりのない体制で作られ、実際主題歌はこの夏一番のヒットになっています。
しかし、なぜここまで酷評されているのか?
昨年は「君の名は」をはじめ、劇場版アニメの当たり年でありました。普段アニメに馴染みのない一般層まで多くの支持を集めました。
しかしシャフトの新房&渡辺コンビによる今作の作画演出は一部のアニメファンには熱狂的に受け入れられるものの一般的にはやや癖が強く、故にヒット中の主題歌が気に入って軽い気持ちで見に行った一般層の人には、受け入れ難いものになったのかもしれません。
これが「もし」君の名はの新海&野村コンビの新作だったとしたら…また違った評価になっていたと思います。
当然ながらこの映画の企画はおそらくもう3年以上前には出ていたわけで、その時旬な人達で作ってもこうなってしまうのです。
本当に時代の流れは速く、恐ろしいと感じます。
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