「典道となずなはどうなったのか」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
典道となずなはどうなったのか
観終わって「あー面白かった」といえる作品ではないですが、製作者側はかなり考えて作った感じはあるので、その意図を「忖度」して感想を述べてみます。
中学生の典道が同級生のなずなを救えなかった後悔から繰り返されたのは「ifもしも~」の仮想の現象であり、タイムリープとは少し違うこと。それを分かりやすく「花火は横から見ると平べったい」世界にして、当の典道にも観客にも示していること。何回も繰り返される「ifもしも~」の世界が、典道の頭の中のファンタジーなのか現実なのか分からない不思議な世界に引き込まれる。仮想世界をやり直すごとに、典道となずなの関係が深まっていくのをみるのが、一つの楽しみになっている。最後には二人は完全にファンタジーの世界に入り込んでお互いに好きという気持ちを抑えきれなくなる。
ラストのシーンはよく分からない。典道は仮想世界にはまり込んで抜け出せなくなったのか(あるいは死んでしまったのか)。
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