「きれいだった」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? Ryoさんの映画レビュー(感想・評価)
きれいだった
余り有意義な感想は書けそうもありませんが、余りに酷評が多すぎて映画が可哀想なので、気に入った人も居るんだよ、ということを表示するためだけに書きます。
登場人物たちは中学1年生ぐらいでしょうか。この時期は、女の子が先に成長し、男女の精神年齢が大きく開く頃です。女の子は、もはや無邪気ではいられないことに気づき、しかし、大人と対等でないことにも嫌でも気付かされる。不安でいっぱいだし、不安定です。その不安定さが愛おしい(切ない)。
男の子はアホです。アホさ加減が可愛い。「ああ、こうだったよなぁ、アホだったよなぁ」という懐かしさもあります。ナズナのような影のある(相対的には)大人っぽい女の子に惹かれてしまう時期でしょう。
. . . というようなことが精緻に描かれていて、いいなあ、素敵だなあ、と思ったのでした。
あの平行世界っぽい設定は、だんだんファンタジー度が深まっていって、だんだん美しく切なくなっていくのが上手い。
下のレビューで、キャラクターデザインが高校生みたいだから分かりにくい、というものがありましたが、確かに、もっと中1っぽいキャラクターの方が、分かり易くなるかもしれないとは思いました。男の子たちの発言の幼稚さや、女の子に比べて背の小さい男の子が多いところなどから、大体中1ぐらいか、ということは推定できはするんですが。
あと、主役の二人の(本職でない)声優さん、良かったです。特に広瀬すずさんは素人くさくて(笑)、不安定さがにじみ出てて . . . 声優として下手であるのと、不安定なお年頃の不安定さは、関係ないと言えば関係ないんですが、なんだかつながってる . . . 上手でないことが良い方向に働いていると思いました . . . いや、「上手でない」だけじゃなくて(笑)、きっと何か表現が上手なんだろうなぁ . . . 上手く言えません。