「独特な雰囲気を持ったパワータイプの映画」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
独特な雰囲気を持ったパワータイプの映画
「君の名は」と勘違いして観た人たちが阿鼻叫喚の声を上げていたらしい映画。夏、ボーイミーツガール、SF、アニメ、など確かに君の名はっぽいところはあるが、そういう人は君の名はを観ろよ。
というか、君の名はよりも時をかける少女に似ている。似ているというか、時間を巻き戻す青春ものといったらまず時かけが頭に浮かぶべきだと思うのだけど。雰囲気は全く違うけど。
ある夏の日。自分が間違えたせいで生まれる後悔を、過去に戻ってはやり直すことで解消し、「本当の世界」を見つけ出そうとするお話し。
だがしかし!その実態はシャフト祭りなのだ!目のアップ、意味深な風車カット、謎空間、光の使い方、全力で映画の雰囲気をなんとなくいい感じにしている。打ち上げ花火を横から見た後からのめくるめく幻想を見よ!画面全体に広がる美しさ、個々人が持つ「本当の世界」、これがこの映画の魅力でしょう!とにかく画が美しい!彼女と観たい!
ので、お話しだけ気にする人には合わないだろう。でもそういう人ってジブリのかぐや姫なんかも「面白みにかけた」なんて評価するのかな。俺はこういう雰囲気大好き。幻想の虜になりましょうよ。
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