「すばらしかった」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? konnoyさんの映画レビュー(感想・評価)
すばらしかった
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酷評がけっこうあったので、それほど期待せずに見に行ったのですが、
酷評が信じられないくらい、すばらしかったです。
主役二人の声はリアリティがあって違和感なく入り込めたし、むしろ声優陣の方に違和感がありましたね。櫻井さんがそんな役するとは!とか、花火師の酔っ払い演技が古すぎないか?とか。
ストーリーも切なくてすごく良かったです。
原作は2パターンの分岐タイプでしたが、今作は巻き戻して主人公の記憶が累積するタイムリープタイプ。
タイムリープを繰り返すことで、幸福で、でもいびつな世界になって行くと同時に、それが失われる予感も高まっていくところがすごく切ない。
映像音楽は言うまでもなく素晴らしいし、多用されているフレネルレンズと風車は何を意味してるんだろう?「瑠璃色の地球」が出てくる意味は何だろう?等々、色々考える楽しさもあります。
酷評だけじゃなくて絶賛もあるよ、ということで書かせて貰いました。
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(2017/08/30追記)
「瑠璃色の地球」は母性愛の歌なんですね。劇中なずなが、母親がカラオケでよく歌っていた、と言っているので、この曲は母親の娘を想う気持ちを表しているのでしょう。なずなはこの曲を歌った後に母親の慟哭を見て、母親の気持ちに気付いた。そして駆け落ちを辞めたということですね。
原作ドラマでは、なずな母は単純に怖い大人として描かれていましたが、今作ではリアルな母親として描写されてますね。中学生になっているので少し大人の気持ちが分かるようになっているということでしょうか。
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