「岩井俊二観るし読むし、アニメも観る…かつ小説も漫画も読む書店員な私が「打ち上げ花火〜」を観てきた。」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? meitamaさんの映画レビュー(感想・評価)
岩井俊二観るし読むし、アニメも観る…かつ小説も漫画も読む書店員な私が「打ち上げ花火〜」を観てきた。
【鑑賞者スペック】
岩井俊二観るし読むし、アニメも観る。
かつ小説も漫画も読む書店員。
30代。猫飼い。
皆さん親の仇の様に酷評してるけども、そんなに訳わかんないのか?とかなり期待して観に行ったんですが…………いや?別にそんなに訳わかんなくない。
え?SFボーイミーツガールじゃん?爽やかぁ〜!
あと、なずながエロい!!(重要)
まぁ、確かに。
岩井俊二感の方をアテにすると違うだろうし、
(現に岩井俊二フリークな夫(理屈っぽい)は、
「アレは元ネタ知ってないとわからない、とかないのか?」とかごにゃごにゃ言ってた。うん。)
なんだろ…兎に角、シャフト感が!!
って言うのが一番の感想。
物語シリーズから怪異を抜いて品をプラスした感じ?(違う、下品を抜いた感じかw)
最後に観衆達を「ぽーいっ!」ってアノ玉よろしくぶん投げちゃう所が酷評の理由かな?
正解が提示されないから「わかんない」なのか?
そして、ちょいちょい引き合いに出される『君の名は。』ですが、
…なんだ、態々映画館に出向いてお金払ってまで
「同じ様な体感」を求めてらしたのか?
其れならばBlu-ray特装版を買うと吉。
私が引き合いに出すとすれば
「映像綺麗で音楽も好き。
キラキラして青春って感じで…けど、
そんなに言う程かな?」って言うのが共通点でした。
「そんなに言う程」が方や大絶賛で、方や酷評ですが。
声に関しては…もう、ピュアなあの頃は戻って来ないので…キャストはキャスト本人の声としか認識出来ず…。菅田君は菅田君。すずちゃんはすずちゃん。
櫻井さんは若干おそ松風味でしたが、三木眞は三木眞。みたいな感じで。
上手いとか下手だとかは特に気にならず。
立木さんと松さんは作品に溶け込んでて流石だなと。
アニメ馴れしてるから違和感なのかもしれませんが、
普通の小中学生の男女なんて其れこそ、普段からそんなに豊かに流暢に喋ったりしてないのでは?
(あと、神木隆之介氏がネ申なだけですよ。多分。)
新房昭之総監督の武内宣之監督で「シャフト」を期待し過ぎると(映像からはこれでもかと感じるだけに)
灰汁が無いし、
岩井俊二原作(原案?)を期待してみると
なんだこのキラキラ感は!!ってなる意味では
豪華なスタッフだけに、喰いあってるかも…とは思うかもしれ…ない。
まぁ、でも角川文庫とかつばさ文庫で買う客層が小中学生の女の子が多い辺り…双方の導入編としては優しい入り口なのかなぁと思います(本屋的感想)
良くも悪くも、
「シャフトが『夏アニメ』を作ったらこうなった」
という感じでしたが、岩井俊二は勿論、ジブリ的オマージュ(?)とかもあってリスペクト感はあった気が。
まぁ、シャフトスキーな大きいお友達には
深夜枠の1クールアニメの方がウケたかもね!