「女子は見ないだろう」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? yatchan66さんの映画レビュー(感想・評価)
女子は見ないだろう
酷評の中、なぜかを確認のため鑑賞。
ちなみに私は原作の大ファン。
恐いほどの耽美な映像となずなの美しさに魅了され、以来岩井監督のファンとなった。これがアニメ化されると聞いたときは、アニメであの美しさを表現できるのか、原作は45分だが尺はどうするのか、など原作が素晴らしいがゆえに当初よりアニメ化には疑問符をつけていた。
それで、感想としては、酷評とまでは言わないが、私的には満足できる作品とは言えないというのが正直な感想。
まず、なずなは13歳?にしてはエロく描かれすぎ。
16歳に見える?はい、そのまんまです。
原作を知らないと普通に高校生と思うのでは。
あと、胸の谷間のアップとか、着替えのシーンとか、服を脱いで下着で泳ぐシーンとか、フェティシズム満載で男子(私も)は大喜びだが、女子はさすがに引くのではないだろうか。恋愛要素もあるが、典道ほか男子かガキなため、女子がときめくようなポイントがない。そういう意味では女子はこの作品を見てどう思ったのだろうか。
あとこの作品をシャフトに任せたのは失敗か。季節感や子供の微妙な感情を表現するのにはあまり向いていないという気がする。イヌカレー的表現はこのアニメには必要とは思わなかった。他のレビューにもあったが、円形校舎のらせん階段とか、終盤の閉鎖空間のような表現は得意なのはよくわかるが、この作品に力を入れるべきはそういうところではないと思う。
酷評の原因の一つである声優に関しては、菅田の多少の棒読み感は気になるものの、広瀬すずに関してはアニメ版なずなのイメージと合っており演技もよかったと思う。
結局のところ、この作品のいいところはなずなの醸し出すエロスと音楽がよいというところか。もともと物語性があまりないところで、男子の妄想をそのまま表現したというとところにとどまっているという印象。
あと最後に、キスは必要なかったかな。