「下から見ようが横から見ようが妄想にしかならない壮大な自慰作品」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? こくとーさんの映画レビュー(感想・評価)
下から見ようが横から見ようが妄想にしかならない壮大な自慰作品
【映画】として欠陥が多い。散らかしまっくって何もお片付けしない制作陣による自己満動画。真面目に【映画】を作ろうとしたのだろうか?
いろいろと説明不足で,途中から見ている側は置いてけぼり状態になる。玉についてはもちろん,その他テーマになりそうな部分(思春期の恋愛,人生における選択,親子関係等)についても,カッコよく伏線みたいに散らかし「ここ解釈委ねます(ドヤァ)」感を出して,何一つ回収しない。では回収されない部分は鑑賞者側で補完しようかと試みようにも,解釈のための判断材料すら全く以て不足しており議論の土俵にすら立てない。「説明しない」のと「解釈の種を蒔くことで説明を省く」のは全く違うハズ。無いところから考えるのは読解や解釈ではなく,最早「妄想」である。
分からなければ原作を観ろ読めという意見もあるが,原作知らないと何も分からないようなものではとても映画作品とは呼べない。それでは【映画】にする意味も無い。もともと評価の高い原作(ドラマ)があるのだからテーマがきっちりあることは分かっている。それでもやはり今作は【映画作品】としてはだめだった。
とにかく,何をどういう形で伝えたかったのかが見ている側にとって難解過ぎた。各描写について制作者側にはいろんな思いや意図があったのだろうが,大多数の人が解せずに終わっているようなのでやはり自己満と言わざるを得ないだろう。高尚な芸術作品ならそれでも良いが,これは【映画】なのでどう表現すればどこまで視聴者に伝えられるかを考えて制作する必要がある。なぜか「君の名は」よりも構想期間が長かったことを売りにしているようだが,無能を晒すだけなのでやめた方が良い。
主題歌含め,音楽は非常に良かった。良い音楽が生まれたこととすずちゃんのエロい声だけが本作の存在意義。加点方式でそれぞれに☆1つあげましょう。
【GOOD】
・音楽
・広瀬すずの声の色っぽさ
【BAD】
・映画作品として成立していない観客置いてけぼりな脚本
・なずなの声と顔のミスマッチ感
・年齢設定の違和感
・一部作画不安定
・不自然なCGの多用
・謎のメルヘンシーン(シンデレラタイム?)
・意味深そうで意味のなさそうな微妙なナズナ(植物)描写
他