「つまらない映画、演出で魅せるかキャラで魅せるか」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? ダンペーさんの映画レビュー(感想・評価)
つまらない映画、演出で魅せるかキャラで魅せるか
等分この低評価に並ぶ映画はでないだろうと思っていた「たたら侍」と泥まみれの殴り合いで最下位争いを始めた作品。
無駄なカットが多くあり、その演出いる?というシーンや別に後にも活きない演出を多くいれており、作品全体が間延びしていた。
とにかくテンポが悪すぎる。
「美しい演出」と「意味の無い蛇足演出」を混同しやすいシャフトだが今作はほとんどが蛇足側だった為にいちいち目につく仕上がりになっていた。
内容や設定に関しても不明・疑問点が多く、
典道やなずなや祐介の距離感も告白やら好きだどうこう言ってる割には遠く感じる。
下の名前で君付け・呼び捨てで呼び会う割には教室での絡みが一切無く、他人行儀な感じを強く感じた。
かと思えばプールで遊んでたら積極的に絡んでくるし、お互いの家知ってて、行くねっていう程度には仲良いってどんな距離感だよって共感しきれない。
謎アイテムに関しても、水死体(?・駆け落ちしたなずなの父親?)が持っていて、それにしてはなずなが冒頭でなんとなく拾うし、典道が急に投げだすし、(好きな子の持ち物投げるか?フツー)
所々謎が点在するがそのほとんどを明らかにしない。それが視聴者に投げかける・考えさせる類の謎ではなくただ単に説明不足な投げっぱなしの謎になってしまっていた。
あと祐介普通に典道となずな突き飛ばして殺しにかかるとかどーゆー事やねん。
演出・映像・キャラ絵等全てがミスマッチであり、アニメ作品とした事がマイナスにしかなっていない様に思えた。
「16歳に見える?」ってその見た目(絵)で言われても・・むしろ最初高校一年設定かと思った位だし。
見てる最中、この作品は実写映画として作る方が向いているのではないかと感じた。もちろん謎アイテムは無しで。(追記・このレビューを書いた後に実写が先と知った)
その方が菅田・広瀬をそのまま使えたし声優として醜態を晒さずに済んだだろう。
総評として演出は蛇足。謎は投げっぱなしといったアニメのつまらなくなるセオリーを回収して回った映画だった。
この展開をやりたいからキャラを都合よくテキトーに動かしました!がスゴくよく伝わってきて・・・
ただ「君の名は」、「この世界の片隅に」等良作のお陰でアニメ映画を見るという敷居が下がった今、有名な自身のネームバリューなら映画作るだけで一儲けできるタイミングを狙って出したのは上手いと思った。
俺みたいな興味本意で行ってしまったヤツも含め金を巻き上げられるだろう。
あとここまでいうと野暮ったくなるが工事現場にいた者として。
足場設置したら崖になる部分には落下防止のシート・ネットをピンと設置する為、突き落とされてまっ逆さまーなんて事はあり得ません。