フリークス・シティのレビュー・感想・評価
全7件を表示
ヴァンパイア×ゾンビ×エイリアン×おバカで、珍種誕生
ヴァンパイア!ゾンビ!エイリアン!
一つ一つで映画になるものをトリプルさせたら、超々々大作!
いや、超々々おバカ映画…。
人間、ヴァンパイア、ゾンビが共存する架空世界。
ヴァンパイアが上位、人間が中位、ゾンビが下位というヒエラルキーで秩序が保たれていた町に、ある日突然エイリアン襲来。
呼び寄せたのはお前らのせいだ!…と秩序は崩壊し、町はカオス状態に。
そんな中、人間の青年、ヴァンパイアの少女、ゾンビになった青年がエイリアンに立ち向かおうとするが…。
高慢ナルシストなヴァンパイア、傲慢でへなちょこな人間、脳足りのゾンビ。
風刺やもっと面白くなりそうでありながら、残念ながら不発。
コメディはコメディでも『ゾンビランド』のようなサバイバル感あるのではなく、おバカな学園コメディタッチ。
エイリアン襲来そっちのけで男女のいざこざ。プラス、ちょいグロとエッチ。
やっとこさ最後辺りになって話に絡んでくるエイリアン。ビリー・ジョエルで説教してくるエイリアンはユニークだが、ビリー・ジョエルをよく知らない…。
ヴァンパイア!ゾンビ!エイリアン!おバカ!
さらにもう一種誕生。
何でもありのB級(もしくはC級)おバカコメディを何にも考えずに楽しめばいいんだろうけど…、
そもそもあんまり面白くなかったんだよね。
無理はあるが楽しい。ケレン味たっぷりのブラックファンタジー!!
【賛否両論チェック】
賛:人間・ヴァンパイア・ゾンビという3者の共存という独特な世界観で、コメディ色満載のストーリーが展開していくのが楽しい。主人公達の友情の再生も心温まる。
否:設定や展開は無理がありすぎて、思わずツッコミたくなる。グロシーンやラブシーンも結構あり。
かくまってくれたダグのピアノの先生を、ペトラとネッドが食べてしまったり、
「俺についてこい!!」
と豪語していたおじさんが一瞬で食べられたりと、この作品ならではのケレン味たっぷりの演出に、ブラックだとは思いつつも笑ってしまいます。設定上はかなり無理がある感はありますが、3者がひしめき合う町を舞台にした、独特なファンタジーが紡がれていきます。
同時に、かつて失ってしまった3人の絆が、立場が違った今だからこそ再び蘇ってくる様子も、なんだかホッコリします。
急に驚かせるような描写もほとんどないので、とりあえず深く考えずに、笑って楽しみたい方にオススメです。
全7件を表示





