「岡山県に住むカップルに実際に起きたことを映画化した作品。 君は家族...」8年越しの花嫁 奇跡の実話 yonda?さんの映画レビュー(感想・評価)
岡山県に住むカップルに実際に起きたことを映画化した作品。 君は家族...
岡山県に住むカップルに実際に起きたことを映画化した作品。
君は家族じゃない。家族同然だけれどまだ家族じゃないから、この現実から逃げ出したければ逃げてもいいと考える両親。「家族じゃないから」は諦めの気持ちじゃなくヒサシのことを思っていっている。
マイのことで頭の中がいっぱいになってるヒサシを少しでも別のことを考えられるようになればいいとヒサシを遠くへ連れ出す社長。
慰めの言葉をかけるのではなく助ける。社長はとにかく良いキャラしてた。自撮り動画の中に401日目で人工呼吸器をはずせましたー。というのがあったけれど、8年間だから実質3000日間くらいにもなる。すさまじい。何があっても決して絶望しない男が奇跡を呼んだとしか思えない。
リハビリはとても大変で回復するまでの道は相当だったのだろうけれど、その辺はあえてあまり描かず、二人の気持ちの距離を重視した映画になっていたのが良かった。
元に戻れる日が来るのをどれだけ待ち望んだか計り知れないヒサシだが、二人の恋愛の過去はマイの中から消えていたというまたしても辛い現実。マイの方は目覚めて初めて会う男が婚約者だといわれる。善い人そうだしリハビリしてくれてるし、何も知らないけど好きにならなければみたいな複雑な感情。
かつての記憶を取り戻したのではないのだけれど、ゼロからのスタートでまた好きになる。
式場を予約し続けていたというのも泣けた。
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