「作風は好み」ムーンライト むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)
作風は好み
主人公の生きた三つの時代、影響を受けた2人の人物、特殊な環境(親、学校、性など)と自身の性格、様々な外的内的要因に翻弄されながら成長してゆく過程をじっと見守る。そして映画が終わった後も彼の人生は長く続いてゆく。ただしその人生が長いかどうかは保証ができないが・・ということを考えると、まだ見ぬ切なさが堪らなく感じる。青く光るそれは決して力強い光ではなく、脆さ、儚さ、弱々しさを感じさせる光。無垢な黒人として生まれたサガが映画全体を支配し胸を詰まらせる。作品に共感できるかというと、そこまで入り込めなかったが、全体の空気感や映像のテイストなど作風は私の好み。
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