「さすが北野映画!みごとな最終章でした!!」アウトレイジ 最終章 ぐっさんさんの映画レビュー(感想・評価)
さすが北野映画!みごとな最終章でした!!
シリーズ3部作完結編!さすが北野映画!といえるキレイに決めてくれた最終章でした。
1作目は山王会の抗争劇。2作目「ビヨンド」は山王会VS花菱会。そして今回は大物フィクサー「張グループ」、花菱会、山王会、警察入り乱れの全面戦争。
裏切り、駆け引き、騙し合いの登場人物全員参加の応酬合戦となってますが、今回は派手にやることもあるけどギリギリまで持って行って仕返しをする駆け引きが多く、静かな抗争劇をメインにしているような感じでした。
1作目で暴力をメインに静かにスタートして、2作目で大阪弁も加わってのセリフの応酬と暴力の抗争、そして最終章は派手なシーンももちろんありますが欲望渦巻く全員参加の抗争劇だけども、静かに北野映画らしいカッコいいシーンもあって満足できました。すごい良かった3部作だったと思います。
花菱会の西野(西田敏行さん)と中田(塩見三省さん)のコンビも5年ぶりに観れてうれしかったです。西田さんと塩見さん2人とも病気からの克服コンビですが、怖さは満点!西田さんは良しとして、今回は中田を演じる塩見さんの出番が多いこともうれしい。「ビヨンド」の時とは違い年を取ってしまいましたがやっぱすげえ人だと思ってしまいますのでご注目!!
そして、朝の期間限定番組では1日ズル休みをした大友を演じるビートたけしさんですが、この人はやっぱヤクザ役をやらせるとピッタリだとも感じます。
一応カタギとして韓国へ逃げていてもやっぱ抗争に巻き込まれてしまう悲しい運命の主人公ですなぁ。
いい人が誰もいない欲望が渦巻くシリーズ3部作、一気に観たらもっと面白くてのめり込める大満足の作品でした。
次回作も期待しております。