「昭和22年生まれの活躍」アウトレイジ 最終章 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
昭和22年生まれの活躍
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北野武監督、岸部一徳さん、西田敏行さんが昭和22年生まれで今年70歳である。とんでもなく元気だと思う。前作は、「龍三と七人の子分たち」という老齢やくざをテーマにしたコメディだったけれども、本作はシリアスな群像劇。アウトレイジシリーズを全て見直したくなった。
今回は、関西のやくざ花菱会の会長である野村こと大杉蓮さんと西田敏行さんの見せ場がたっぷりだった。しかしそれだけではない。登場する人物はほぼ全てがやくざかチンピラだが、若手もベテランも面構えがいい。誰が死ぬか殺されるか作品中で生き残るかは、ここでは言わないけれど、緊迫感のある本作の中ですべての人物は死に向かって突き進んでいるのは確かだ。
いや、そうでないものたちももちろんいて、そういうやつらに対してたけしは、なにかを言いたかったのだろう。警察庁の刑事役の松重豊もストレスたっぷりにこちら側にいる。刑事役松重豊を主人公にした物語も見てみたい気もする。
塩見三省さんが、痩せて、まるで三池崇史かと見紛うかのような風貌で熱演。
三部作の最終章なのでできれば前二作を見直してから劇場で鑑賞したかったとあとで思う。
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