「良い意味での嫌悪」ユリゴコロ むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)
良い意味での嫌悪
冒頭から終わりまで目が離せず引込まれっぱなし。それだけ強い力で心を揺り動かされた作品でした。
特に前半の深い闇には見ている自分も巻き込まれ、ともに落ちてゆくほどのインパクトを受け相当に動揺しました。
少女時代の子役の演技に驚くとともにカメラワーク、映像力の美しさに言葉を失います。
主要キャストの演技の巧さも相まって、二つの時代それぞれの重く暗い展開に、先読みする力を失い良い意味での嫌悪を持って見進めていました。
残念ながら最後の収束へ向かうところで荒さを感じてしまいましたが、ラストシーンではあまりの切なさに思わず涙があふれ出てしまいました。
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