「とても感動した。」ユリゴコロ shoehornさんの映画レビュー(感想・評価)
とても感動した。
予備知識無しで観ました。exの名前がゆりだった事もあったり、CMを見た瞬間、観たいと思ったり、観る前までこの映画を観ないと、という漠然とした思いをずっと持っていたり、強烈に惹かれていました。
僕が1番印象に残ったのは、ヒロイン2人が心から愛した人に殺意の目で睨まれていたこと。僕はexをとても傷つけて、別れた後も無神経に傷つけ続けました。度合いは違えど、僕は彼らのあの目を、大好きだった人に、無自覚だったにせよ、向けてしまっていたんだなと思いました。
俳優方の迫真の演技に、監督やスタッフ、原作の方々などに、とても感謝しています。
重要だった点は、女優側、男優側どちらにも強く共感できたこと。男優側は、どうしても許せない事がある事、愛せなくても、殺せない事。女優側は変えられない過去、憎まれたって、殺されると分かったって、それでも変わらず愛している事。僕もこれに別れてから気付いたので、両者ともにすごく感情移入しました。
映画が終わった後に1人で泣きました。妙な鼓動が止まりません。多分夢に吉高由里子のあの悲しい顔が出て来ると思います。
観るだけで面白い映画は沢山ありますが、観る側の背景でこんなに感情が出てしまう事があるんだなと気付きました。多分この点に注目していて、この気持ちになっているのは僕だけだと思うからです。
僕にとって、とても重要で価値のある映画でした。
makoさん、ありがとうございます。
約2年越しに僕も読み返しましたが、本作のもつ強烈に人に訴えかける力と、当時はズルズルに引きずり、半年後くらいにようやく振り切れた元彼女への生々しい感情を少し思い出しました。笑
読み返す機会を頂けて、とても嬉しいです。ありがとうございました。