劇場公開日 2017年9月23日

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「それでも、愛してる」ユリゴコロ 凛さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5それでも、愛してる

2017年9月23日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

沼田まほかるの小説が原作。

亮介(松坂桃李)の父は癌で余命幾ばくも無い。亮介の婚約者千絵(清野菜名)は突然失踪してしまう。
ある時実家でノートを見つけるが、そこには殺人の記録的が綴られていた。

小さい頃から人を殺めることが心の拠り所になっている美紗子(吉高由里子)
ひとつの過失で少年を死に至らしめたことを深く後悔し、苦悩する洋介(松山ケンイチ)
2人が出会い愛情が生まれるが、美紗子の過去を追ってくる者が現れ、その幸せな生活は破綻する。

人の命との向き合い方が両極端の2人が
惹かれ合い別れるまでを、台詞は多くないが魅せる演技と演出が素晴らしい。

犯罪のシーンは凄惨で、美紗子の歪んだ心を映している。

罪を犯した美紗子を裁くことが出来ないほど、洋介は愛していた。

原作とは設定などが違っているが、映像になった美紗子の心の闇に心を揺さぶられる。
吉高由里子の『蛇にピアス』以来の体当たりの演技は圧巻。憂いを帯びた松山ケンイチも良い。

凛