ジャッキー ファーストレディ 最後の使命のレビュー・感想・評価
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ナタリー・ポートマンだから
JFK暗殺事件も興味があったのと
ナタリー・ポートマンが出ていたので
観てきました。
内容は、しっかり伝えられる仕上げになっていましたが
何らかの興味がないと、2時間観るのは辛いかもしれない。
単なる若い鼻持ちならぬ我が儘な女の自己主張の映画、ケネディ大統領の...
単なる若い鼻持ちならぬ我が儘な女の自己主張の映画、ケネディ大統領の偉大な業績が矮小化されてしまう。
職業:ファーストレディ
JFKが暗殺されてから、葬儀が行われるまでの間の妻ジャッキーの様子を描く
この映画を観る限り、ジャッキーは職業<大統領の妻>として、ホワイトハウスに勤務していた人のように見える。
ボスは大統領としてのJFK
そんな彼女の様子はあまりにも孤独であり、どことなくマリー・アントワネットに通じるものを感じた
妻としての幸せよりも、伝説のアーサー王のごとく歴史に名を残すJFKに仕え、支えることに生きる意義を見出していたように見えた
JFKが大統領になる運命だったなら、彼女もまた大統領夫人として生きる運命だったのだと思う
ファーストレディとは、アメリカの女性たちのトップに立ちながらも、誰よりも孤独な職業なのかもしれない
JFKとはなんだったのか
どこから脚色されていてどこから本当なのかはわからない。だが、私たちはニュースで 銃弾を受けるその瞬間と
葬式 とういう切り取られた瞬間だけを見て 知った気になってしまうのだと思った。その後ろに流れる苦悩と背景の末にそういう刹那が表面化する。世の中が言うJFKとはなんdsったのか振り返る機会ともなった。
ところどころ本人とそっくりさんが出て来てビックリ。
全体として無駄な音楽が多く、集中力を削がれてしまった。全体として突き出るものがない中途半端な感じ。
伝説とファーストレディ
映画の中である人物が言うとおり、生きていれば何かを成し遂げたかもしれないが、結局はキューバ危機の解決だけ。それは実際にケネディに批判的な意見の代表である。
この映画はそんなケネディを伝説にした女性の話だ。映画では彼女がいたからケネディは伝説になったと描かれる。
つまり、これはファーストレディの「仕事」を描いた映画だ。
そして、ジャッキーの「仕事」をとおして浮かび上がるのは彼女がケネディをどうやって愛していたのかの表れだ。
そのために映画は普通の伝記モノとかけ離れたつくりになっている。かなり異質なつくりである。
映画は当時の雰囲気を整えるためか画調は当時の色合いをしていて、それが当時の記録映像と交錯するかたちで進むが、ある一箇所だけナタリー・ポートマンが演じるジャッキーと当時の記録映像が重なるシーンがあり、それが過去と現在を一気に跳躍し、「伝説が生まれる瞬間」を感じさせる。
本当に異質なのである。
期待はずれ
アカデミー主演女優賞有力候補だったし、楽しみにして観たが、引き込まれることなく、終始眠かった。
ケネディ暗殺から、3週間後のインタビューまでの話で、要はジャッキーがいかに強い女性かということ。そりゃそうでしょうなぁ、大統領の妻になるような人だもの。意外ではないよね。
確かにナタリー・ポートマンの演技はすごかったかも。超アップが多く、唾の音がしたりして、それが良いんだか確信がないが、まぁそうだとして、それだけでは面白くないということがハッキリする映画だった。
また、サスペンスでもないのに人を不安にする不協和音のような音楽も、同じ女優+ダーレン・アロノフスキー製作の「ブラック・スワン」を連想させ、その力を借りているような気がした。
ファーストレディのラストショー
JFKのファーストレディのジャッキーをナタリーポートマンが美しく気品を持って演じていた。映画は、暗殺後のホワイトハウスを放り出されるのを見越し2人の子供達を守るため夫の英雄伝説を作り上げる。そして身を守るために大富豪のオナシスと結婚していくのだ!
強く賢く、だけど儚い女性の人生の一片が、静かに淡々と描かれていまし...
強く賢く、だけど儚い女性の人生の一片が、静かに淡々と描かれていました。
歴史を知らない日本人の私には理解しきれない所も多かったけど、それでも伝わって来るものがありました。
ナタリーポートマンの眼差しが美しく哀しかった。
ナタリー・ポートマン 熱演の賜物
ファーストレディから平民へ
突然の環境激変に対する
戸惑いと不安からの
精神衰弱の物語と捉えました。
任期半ばで銃弾に倒れ
成果も上げられなかった
ケネディ大統領を国葬で送り
その棺の傍らに寄り添う姿は
自らが確かにいた地位を
国民に知らしめるかのように
足掻いているように見えました。
情緒不安定な
それでいて燐としたファーストレディの姿は
すでにそれは
ナタリー・ポートマンではありませんでした。
一見の価値あり
ケネディ暗殺から壮大な葬儀までを回想形式で描いています。記録映像も巧みに織り込まれています。
ホワイトハウスの内部描写が詳細で、権力の去来を見つめるこの家が主人公かと思わせます。
しかし、最後にはやはり、ケネディ一家の物語に落ち着きます。ケネディ役はそっくり!この華やかな一家も、存命するのはキャロライン前大使のみ。
「女には二種類ある。この世で権力を求める者と、ベッドの上で権力を求める者。私はどちらの道を探せばいいの?」 ジャッキーの台詞です。
その後のファーストレディたちはジャッキーコンプレックスに悩みますが、ケネディ夫婦や弟ロバートは、リンカーンコンプレックスだった様子です。
タイトルは、彼女がもはやファーストレディではないことを示します。
ナタリーポートマンの演技は過剰だが、一見の価値あり。
何となく、ふわっとレベルで、とりあえずジャッキーを知る
ジャッキーと言えばチェンの顔ばかり想像してしまう私的には、ほぼジャッキーって誰?状態で鑑賞した映画でしたが、まあ内容そのものは物凄く感銘を受けたとか、面白かったとか、グッと来たとか、そう言った感情にまでは至らず、ただほんのりとジャッキーことジャクリーン・ケネディがどんな人だったのかを知る映画だったなと・・・正直私レベルではそのぐらいしか感想が出てこない作品でしたかね。
知ってる人が見たらここが凄いとか、いやここは違うとか、またいろいろな感想も出てくるのでしょうが、何せ全く知らない人でしたので(ジョン・F・ケネディ大統領夫人だった以外の知識無し)、あぁこう言う人だったのかと、何の先入観もなしに、とりあえずその存在を何となくではありますが「知る」以上でも以下でもない映画だったかなと。
かなり淡々と描かれていましたので、途中何度か睡魔と格闘しながら見ていたのが正直なところ、それでも何とか落ちずに見れたのは、そこはやはりナタリー・ポートマンが演じていたからにほかなりません。
久々にナタリーをガッツリと堪能できた満足感は、何物にも代えがたい。
しかしナタリーのドアップが相当な割合を占めた映画でしたね、それだけナタリーの演技にかかる比重の大きかった映画だったと言うことでしょうか。
ご本人を知らないので、まるで本人そのもののようと言えないのは悔しいところですが、特徴的な話し方と言い、きっと本人とそっくり完コピレベルの演技だったんだろうなと、勝手に想像して楽しみました、衣装も素敵なものばかりで、それは当時ファッションアイコンとして注目を浴びた存在だったと言われるのも思わず納得の美しさ・華やかさでしたね。
それと私のようにジャッキーを知らない人は数知れずも、ジョン・F・ケネディを知らない人はそう多くないことを考えれば、大統領夫人として夫を伝説化させた、これ以上ない功績を残した人だったんだなと、そこに関してはホント感心しました。
庶民感覚も当然大事ですが、時と場合によっては威厳や品格も大事だったりしますからね、ファーストレディにはこのぐらいの覚悟を持って生きてほしいなと、我々日本のファーストレディに苦言を促す意味では、この時期に公開された意味も大いにあったのではないでしょうか。
また大統領暗殺の悲しみに暮れる余裕もなく、バタバタと引き継ぎ・引っ越し作業や葬儀の準備に明け暮れていた姿も印象的でした、目の前で殺害されたことを考えると、よく頑張った・・・秘書ナンシーの温かさにも救われましたね。
で、あの可愛い子供が、最近まで駐日大使だったキャロライン・ケネディだったんですね、こうなるとキャロラインの半生も気になってきました。
まあ映画的には淡々としすぎて、正直面白かったとは言い難かったですが、ジャッキーと言う存在を知ることができただけでも、見る価値はあった映画だったかなと、でも睡魔には要注意です!
飽きずに鑑賞出来たが...
飽きずに鑑賞出来たので物語の構成は悪くないのではないのかと。
ただ、実在した人物をモデルにした作品にしては印象に残るような言葉だったりシーンが無い。
当時をどれくらい再現したか?
ここが見所になるのか?
館内叔母様が占めていた割合を見ると。
大統領婦人なのか、愛する夫を亡くした未亡人なのか
思い出すことも嫌だと思う出来事を、夫のためなのか、大統領のためなのか回顧する話。結果ケネディ大統領はみんなの記憶に残る大統領になったけど、彼女にとっての生き残る手段だったのかなぁと思う。やっぱり女性は賢く生きなければ、それには自分自身をもっとよく知ることだと思う。
どう見られているか、どう見せたいか?
彼女は志半で暗殺された大統領婦人を演じてその後も影響力を持ったんだと思う。
腹落ちできないあなたと私のために。
JACKY。ジャクリーン・ケネディをナタリー・ポートマンが完コピしたと話題の映画である。
菊地成孔にして「今年のアカデミー賞の最優秀賞脚本賞を受賞すべきなのは『ジャッキー』のノア・オッペンハイムだし、最優秀主演女優賞は同じく『ジャッキー』のナタリー・ポートマンである。」とまで言わしめた作品であり、彼のラ・ラ・ランド評が的確であったこともあり、ぽかりと空いたauマンデーに期待に胸ふくらませ凸してきた訳だが……結果激シブ映画だった。
あまりにも分からなくて「俺は馬鹿なんだろうか?」と思った映画は生まれて初めてだし、上映時間の3/4を占めるであろうジャッキーの長い長いセリフの中にある製作者の意図を感じることすら出来なかった。始まりから終わりまでのセリフ全てがうわ滑って自分を肯定するための言い訳にしか聞こえなかったのだ。
ケネディと言えば歴代アメリカ大統領の中でもリンカーンと並ぶ断トツの人気プレジデント。
2人に共通するのは、黒人差別問題に大きく関わっていたこと、志半ばに銃弾で暗殺されたこと、その時に夫人が隣にいたこと、大きな国葬が営まれたことなど誰もが納得できる事柄から、就任が1860年と1960年という100年というキリの良さ、副大統領の名前がジョンソン、それぞれケネディ、リンカーンという秘書がいたなど都市伝説レベルのネタまで様々だ。そんなことを頭に入れつつ、あまりにも分からなかった自分自身に向けて勝手な解釈を組み立ててみようと思う。
こうでもしないと「なぜこの映画を作る必要があったか?」という映画を見続けてきて初めて湧いた疑問に決着がつかないためだ。
推論:ケネディは暗殺されず任期を全うしてたらわりと平凡な大統領だったのではないか?
映画内に時折挟まれる巨額を投じたホワイトハウスの改装の話(一年分の維持費を一月で使い切ったらしい)、豪華な晩餐会でのダンスシーン、シャネルまみれのクローゼットを見るにつけ、名門ケネディ家に嫁いだジャッキーは、人間としてのJFKではなく、彼の持つブランドを愛していたようにも見える。そして、自分の審美眼を完璧にするために、そして自分の妻としての愛や貢献度を世に知らしめるために危険を承知で大きな国葬を営んだのではないかと。
結果ケネディは伝説となり、今でも空港や空母に名が冠される偉大な大統領となった。これがジャッキーの世界に対する承認欲求の結果であり、自分があの時リンカーンになぞらえた国葬を思いつかなければ今のケネディ像は無く、米国民が愛したファースト・レディであるジャッキー像もなかったと断言できる。
つまり、この映画はその伝説を作るためのドキュメンタリーであり、セリフがうわ滑って聞こえるのは、夫のため=自分のためという意図が見え隠れしてしまっているから、と考えると自分の中の違和感に何となく答えが出る。
事実、彼女は結婚直後からのJFKの浮気グセにほとほと嫌気が差していたし、のちの再婚相手のギリシャの海運王アリストテレス・オナシスとはJFK在命中から懇意であったとの噂もある。
キューバ危機で米国民の命、いや第三次世界大戦すらも招きかねないような政治的判断をした「使えない」大統領を、暗殺という稀有の事象を期に「最高の大統領」にしたプロデュース力は賞賛に値するが、その裏側で煙草をふかしながら話す横柄な態度には、JFKに対する愛は一切感じられず、こうなると撃ち抜かれた頭を膝に抱える様子や葬儀におけるジョンJrの敬礼すら、計算され尽くした自己演出に見えてくる。
つまり、ジャクリーン・ケネディを献身的で最高のファースト・レディとしてではなく、単なる承認欲求の固まりに見せるための映画だと考えると、あの気が狂うほど重厚なストリングスのBGMまでもが「今こいつやばいこと言ってる!」ということを気付かせるための演出としてしっくりとはまるのだ。
さらに穿った見方をすると、脚本のノア・オッペンハイムがNBCニュース社長であること、監督が合衆国に翻弄されてきた隣国チリ出身のパブロ・ララインであることから「こんな人たちを愛するアメリカ国民だからトランプが大統領になっちゃうんだよ?」というアイロニカルな視点をJFK生誕100年のメモリアルイヤーにぶつけてきたんだな、と無理矢理自分を納得させることも出来るが、やはり腹落ちには程遠く、ここまで推論した上でも後味がとてもとてもとても悪い映画なのであった。
ジャッキーが成し遂げたこと
今作はケネディー大統領が暗殺された後のジャッキーがメインになっている。そのためジャッキーがどれだけ立派な人で、どれだけ立派なことを成し遂げたのかが少し伝わりにくくなっていると感じた。ジャッキーという人物の知識が全く無い僕にとっては、彼女をここまで取り上げる理由も分からなかった。
ジャッキーがあそこまで大きな葬式にこだわったのは、夫を国民の記憶に残したかったというのもあるのだろうが、それとは別に自分を納得させるためでもあったというのが分かった。言い方は悪いが自己満足的なものだ。
劇中で時々流れる不気味な音楽はとても耳に残るものでこの映画の雰囲気にマッチしていた。
ナタリー・ポートマンは情緒不安定な未亡人を痛々しく、同時に強い女性に演じていた。さすがアカデミー賞女優と言ったところだ。
グレタ・ガーウィグの陰ながらジャッキーを支える姿も素晴らしかった。
全62件中、21~40件目を表示