「歪んだ青春時代」氷菓 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
歪んだ青春時代
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33年前の文集“氷菓”について調べた奉太郎。文化祭を守るために立ち上がり、退学させられたという関谷おじさんについて徐々に解明されていくといった推理ストーリー。
学生運動がさかんだった1960年代。文化祭中止という学校からの一方的通知に対して生徒たちが立ち上がる。事実を知りたい省エネ天才の奉太郎が欠けた“氷菓”の創刊号を探すべく糸魚川先生(斉藤由貴)に尋ねる。優しい英雄という名のもと、傍観者であった関谷が一人罪を被ってしまった事実が判明する。関谷が退学直前に作った創刊号。
氷菓=アイスクリーム=I screamという、なんだかヘンテコなオチ。それにしても糸魚川先生も罪づくりだし、理不尽な扱いを受けても叫びたかっただけという関谷純(本郷奏多)は絶対にイジメに遭ってたとしか思えないほど。その後の彼の人生を考えると、退学処分を受けてからもいい友人に恵まれなかったと想像できるし、幼い千反田えるに「死んだまま生きるな」とかわけのわからない言葉を吐くほど歪んだ青春時代を送ったに違いない。その辺りを描いてくれれば別の面白さが生まれたに違いない・・・
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