「私の嫌いな私と生きるしかない絶望と希望。」スウィート17モンスター だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
私の嫌いな私と生きるしかない絶望と希望。
スウィート17モンスターです。
歌手をやってる事は知らなかったヘイリースタインフェルドちゃんのいたーい思春期グラフティとなると、
みなくちゃねと言う感じで見てきました。
ヘイリースタインフェルドは、はじまりのうた、と、ピッチパーフェクト2でしか見たことないですがね。
トゥルーグリッドを観たいです。
ヘイリー以外は知らん子かなーとおもってましたが、
イケメン設定のお兄ちゃんがね、gleeでライダー役をやっていたブレイクジェンナーでして、びっくりしました。
まだ観られてないリンクレーターの新作にも出てたもんね、映画で再会できるのうれしーって思いました。
アメリカの青春モノ、結構好きでして。
映画に限らず、ドラマも好きで。「glee」とかね、途中で飽きたけど「The O.C」とか、
映画だと、「ウォールフラワー」とか、「17歳のエンディングノート」とか、「きっと、星のせいじゃない」とか「ヘアスプレー」とか大好きで。
なので、そうゆうのが好きな思春期過ぎた大きなお友達には絶対刺さりますね、この映画。
案の定、ぼろっぼろ泣きまくりながら観ました。
この涙は、すっごく感動とかじゃないんです。
わかる、わかるよ、という気持ちだと思います。
情けなさに苦しむ彼らと同化してしまうためにあふれる涙なんだと思っています。
ネイディーンの自己嫌悪も、お兄ちゃんの苦しみもわかるねん。
どっちにもかつての私が含まれているからね。
そして、歴史の先生のそっけない優しさが沁みます。めっちゃ親身になるでなく、安全だけ確保してくれた状況で、
思いっきり混乱させてくれるっていうのが、大人が若人に接する正解ですね。心がけます。
妄想そのままのエロメール送っておきながら、普通に甘いムードの恋愛ごっこが出来ると思い、
でも単純にヤリ目ドライブだった事を、知らされて、怒鳴られて。大きいお友達はそうなるってわかってたよ、観てるの辛かった。
あれはね、いい勉強になったと思いなね。
やだってゆったら、とりあえずやめてくれる人でよかったと思っときなね。
あんたの考えが甘すぎたのよ。
そう思いながら、ネイディーンと一緒に泣きました。
アジア系の彼に、戯れで「セックスしたい?」とか言うのもね、ほんと良くないよ。
彼が逆上して暴力振るったらどうしようってあたしゃ震えましたよ。
そんなんしないいい子でよかったけれどもね。
痛い、恥ずかしい、情けない、死んじゃいたい。
そんな経験を山ほどしでかして、ちょっとづつちょっとづつ自分を好きになる。自分が自分でよかったと思える。
きっとそんな日が来るから、頑張ろうね。
お兄ちゃんもよかったです。