ビニー 信じる男のレビュー・感想・評価
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皆が俺を死んだようにいう
当時、映画館で観ました🎬
ビニーを演じたマイルズ・テラーの熱演が光っていたと思います。
彼が事故ってから、首を固定していた器具を外す時に「俺は薬はやらない❗」と言い張って、麻酔をせずに処置を受けるシーン。
椅子の肘掛けを壊しながらも、耐えきったシーンは見てるこっちが痛くなりますね😅
トレーナーのケビンを演じたアーロン・エッカートも、坊主頭風でいい味でてました🙂
諦めないことに意味があると、伝えてくれる作品ですね👍
シンプルに、力強く。
普通に歩けるまで回復することすら難しいと言われた首の骨折から、
ボクサーへの復帰とタイトル獲得。
現実にこんな人がいた、っていうのがまずちょっと信じられないレベルだし、
マンガの設定でもそこまでやらないでしょってほど荒唐無稽な、衝撃の実話(ベース)。
ボクサーって稼業は完全に身体が資本なわけで、
それを丸ごと失ったときに残ったものはなんだっていうね。
アスリートに限らず「資本」って僕ら全員がそれぞれもってると思うんだけど
そういう、自分を自分たらしめてるものって本当は何なんだろう?って考えさせられた。
いちばん心を揺さぶられたのはやっぱりラストで、
「『そんなに単純じゃない』って皆が嘘をつく」ってやつ。
なんだかんだと考えすぎちゃうより、信じて行動すること。
まずは自分で自分を信じてやらなきゃ始まらないっていう。
全体的にとても良い作品だったと思うけど、
個人的にはボクシングの試合シーンがちょっと淡泊すぎた印象。
ファイトシーンの熱さは『ウォーリアー』がバツグンだっただけに
そこでちょっと物足りなさが残っちゃったかなと。
全体を人間ドラマと捉えてるのは分かるけど、
ボクシングを題材にするなら肝心の部分だったと思うなー。
【交通事故から奇跡のカムバックに挑んだ実在のプロボクサー、ビニー・パジェンサをマイルズ・テラーが演じた人間ドラマ】
自惚れやのボクサー、ビニー・パジェンサ(マイルズ・テラー)は惨めな試合をしてしまう。
引退を勧告された後、飲んだくれのトレーナー、ケビン・ルービー(アーロン・エッカート:太って、禿げた姿を見た時、別人かと思った)とタッグを組み、2階級上の世界ジュニア・ミドル級チャンピオンに輝く。
が、栄光の絶頂期、交通事故を起こし首を骨折し、医者からは歩くことも出来ないと通告された彼が、家族とトレーナーの援助の元、奇跡的な復活を遂げる物語。
とにかく、面白いボクシング映画。
セッションで一躍脚光を浴びたマイルズ・テラーが演じた人間ドラマでもある。
<2017年8月5日 劇場にて鑑賞>
強い心
「サウスポー」と同じく転落したボクサーがトレーナーと出会い再生する物語。
実在した人物というのが驚きですが、途中に実際の写真や映像がはさまれています。
事故によりボクサーとしての道を閉ざされますが、本人の強い意志により復活する様には感動します。
ただ、尺の関係で仕方ないかもしれませんが、復帰後いきなりタイトル戦というような流れになっておりそれはないだろと気落ちしました。
もう少し脚本がしっかりしていればと感じました。
スポーツ映画のてっぱん
栄光からの転落、再起そして奇跡的な勝利。スポーツ映画のてっぱんといえる展開。
ボクシングに限らずスポーツの映画は試合の再現が難しい。パフォーマンスとして現実を越えることが不可能だから。それでも、トレーニングして近づけていくわけで。あとは映像的な見せ方で。その点はクリアしてる、と思う。
家族の出番が多いので、なぜかほのぼのしている。あと、彼女がコロコロ変っているのがリアルでおもろい。
トータル、普通でした。
ボクシングものに、熱くなる。
最初は「オレちゃん、2階級制覇しちゃったもんね~」な、軽いノリ。
のところに交通事故に巻き込まれてから。
いかに這い上がっていくか。それまでは周囲にちやほやされていたのが、みんなが去り。
頭に金属ねじを入れたままの首固定状態なのに、どうやってトレーニングする?。
「大丈夫オレならできる」ってバーベル挙げようとしてもできない。できない尽くしでいたところでビニーはやっと、自分の高々な鼻をひっこめたのが再起への道。ケブに言います「I Need You Help」。
それまでのビニーだったら、絶対言わない言葉です。
「諦めることが簡単なのが怖い」。そうなんだよねーと禿同。
ビニーとケブと二人で進むボクサー道。進まなきゃ先に行かない。
終盤のボクシングシーン。原題の「Bleed for This」。タイトルへの流血。ボクシング映画につきものの、終盤ファイトシーン。今作でもまた身を乗り出して「いけー」「頑張れー」って一人で家で叫んでました。
ジムにマイク・タイソンの写真があったり。ビニーがかつて負けた相手がメイウェザーだったり。リアルに知っている人たちも出てきて、そんな前の事じゃないんだなあ。と思うと余計リアルに感じました。
絶妙に盛り上がらない所を通ってしまった作品
交通事故で首を骨折しながら奇跡の復活を遂げた実在のボクサー、ビニーパジェンザの物語。
ボクシング映画は大当たりの良作が多々見受けられるジャンルである。
レイジングブル、ロッキー…
なぜボクシング映画に良作が多いのか考えてみると、主人公が我を突き通す力、ある種のワガママに感動しているのではないか。
孤立したり、逆境に立っても己を変えない意思の力、その揺るぎない我によって成功を掴み周囲も変革していく、又は没落し地の底を這う。結末を成功or失敗どちらに振ったとしても主人公がその過程で自分を曲げなかった所に魅力がある。
主人公の曲げない自我に対して世間や現実というパンチが主人公を滅多打ちにする。
映画におけるボクシングの痛みは主人公が受ける現実世界の痛みのメタファーである。
そして、それに屈することなく立ち向かう、それがボクシング映画の醍醐味と考えている。
で、本作。本作は実話を基にしており首の骨折という、もうフィクションでもそれはやりすぎだろうという大逆境が主人公を襲う。
これは絶対盛り上がる強敵である。
が、本作はそこまで盛り上がらないのである…。
それはこの映画が怪我以外の要素、特に人間関係が主人公にとって都合良く進んでしまう点、そこのパンチが弱かったのではないか。
骨折によって最も変わるのは主人公のボクサーとしてのアイデンティティとそれを共有していた人間関係である。それが崩れた時、主人公がどう動いて切り開いていったかをもっと見たかった。主人公が感じた絶望をもっと地の底に突き落とす描写で見せる必要があったと思う。
正直、事実を並べて描写しているだけで世界仰天ニュースの再現映像と同等かそれ以下の人間の葛藤になってしまっていると思う。
あとハリウッド映画脚本の定石がイマイチハマっていないのではと感じた。
ファーストカット、イライラする関係者と十字架のネックレス、未だ減量している主人公が映し出される。主人公の破天荒さと復活の物語を象徴させているのかと思いきや、主人公はそんなに破天荒ではないし復活劇ではあるが聖書的な復活の物語ではない。
この辺のバランスのズレが作品全体に漂っており、シナリオがうまく噛み合っていなかったのではと思う。
一点、ボクシングファンとして一言。クライマックスの石の拳との対戦は、あれは純粋な世界タイトルマッチでは無い(笑)
あの辺はミッキーウォードの自伝映画、ファイターでもやってたし、まぁ映画の嘘、ご愛嬌ということで…
ボクシングの実録もの
交通事故から奇跡の復活を果たした世界チャンピオン、ビニー・パジェンサの実録もの。
脊椎がずれてしまったのに、回復したボクサーなんて凄い!としか言いようがない。
ボクシング映画はいつだって泣ける
デュラン戦の結果がコールされた瞬間、泣けてきた
ボクシング映画で外れが少ないのはなぜなんだろう
トレーナーのケビンがいい味だしてた、
彼の併走があってこそ結末へと結実したと思う
アメリカプロボクシングの闇
どうせ、映画「サウスポー」のように落ち目ボクサーが名トレーナーと出会い復活するベタな話しだろと思ってたら壮絶な展開!でもあまり命懸けのトレーニングに見えなかったのでその辺りの描写を詳しくして欲しかった。そんなボクサーの試合組むって、プロモーター怖い。「諦めるのは簡単だけど、簡単なのが怖い」主人公の信念を表す名せりふ。
『ビニー 信じる男 』
ボクシングものと言えばロードワークとパンチングボール、それにめった打ちにされて腫れ上がった顔が定番だが、あえてマンネリ化したこれらのシーンを出さないところに、この作品の意地と異色さを感じる。ボクシング映画の白眉。
実話であるからの感動
ビニー・パジェンサは、交通事故後復活して、結構な期間プロを続けていた。
あまり日本では知られていないが、アメリカでは一般的に知られているのだろうと思う。
映画では、デュラン相手の世界戦が復帰戦になっているが、実際は他の相手との世界戦で復帰を果たしており、デュランとは復帰2戦目か3戦目だ。
これは映画的な脚色で、知名度の高いデュラン戦をクライマックスに持ってきたのは正解だ。
ボクシングの試合は、大きく3戦が描かれている。
最初はロジャー・メイウェザーとのWBC世界スーパーライト(当時はジュニアウェルターだったはず)級タイトルマッチ。
父親がビニーをチャンプと呼ぶので分かりづらいが、ビニーは挑戦者だ。
その前にビニーはIBFの世界ライト級チャンピオンになっていたので、父親は彼をチャンプと呼んでいたのではないだろうか。
ライト級は一度も防衛できず、階級を一つ上げてのメイウェザー戦だった。
ここでは、
挑戦者でありながら、直前までウェイト調整を怠け、試合前夜にギャンブルや女にうつつを抜かすところが描かれているが、
事故後は根性ものに一変していて、
このキャラクター設定を活かした人間ドラマになっていないところが、やや不満ではある。
2試合目はWBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ。
2階級上げて、王者ジルベール・デュレに挑戦した。
これに勝って2階級制覇チャンピオンとなる。
アーロン・エッカート演じるトレーナー ケビン・ルーニーの2階級上げるという判断が正しかったことを証明すると共に、揺るぎない二人の信頼関係の構築を描いている。
そして、事故と事故後の再起に向けてのトレーニングが描かれ、
いよいよロベルト・デュランとの復帰戦に突入する。
が、ここからは単に良い話になってしまった。
勿論、感動的ではあるが、伝記の域を出ていない。
ある意味、単純で分かりやすく、感動しやすくもある。
同じく事故からの奇跡の復活実話を題材にした「ラッシュ/プライドと友情」に比べると、単純すぎて物足りない。
ラウダに対するハントのような明確なライバルが本作には出てこないので、比べられないかもしれないが。
冒頭のシークエンスでは、ビニーはボクシングに本気で取り組んでいないように見え、命懸けで復帰を目指す意識変革の過程が見えないことが、後半の物足りなさに繋がっている。
主演のマイルズ・テラーは、体を作り、「セッション」以上に熱のこもった演技を見せる。
アーロン・エッカートは、禿げ上がって腹がダブつき、別人のようだった。
これが役作りだったと後で知って、驚いた。
ビニーは、復帰後はスーパーミドル級に戦場を移している。
さらに2階級上げたことになる。
デュランから奪取したタイトルを含めて、マイナー団体の世界タイトルは取っているが、メジャー団体では3階級制覇はできなかった。
キャラが立ってない
IBFの王座を奪取し初防衛に失敗してWBAで二階級制覇したと思ったら事故に合う不運に見舞われ復活して王座に返り咲いたにしろマイナー団体な訳でソコの事実性が蔑ろにされていて歴史に残るチャンプでは無い!?
その点は同じく実話を描いた「ザ・ファイター」に似通っていると思うが本作は主人公のビニー含め主要なキャラの人物描写が浅いし誰にも魅力が感じられずビニーのキャラすら定まっていない単調さが。
事故からリハビリまでの復活が最大の魅力である筈がそこまでの過程が長くてリハビリの様子も雑な演出で意外に簡単に復活してる感が否めない。
試合のシーンも迫力に欠け何をメインに映像にしたいのか解らずビニーの人生を軽く摘んで伝記映画に。
何はともあれ事故も含めて苦労人なボクサーであったのは間違いない。
我が証
音響効果により物語をテンポ良く魅せたが、戦場であるリングと自宅のリビングが交互に映される度に画面の温度が下がっており、大接戦の緊張感を失っていた。
自分を低く見積もらず、直向きに努力する姿勢は尊いが、逆に言えば勝てないのは努力が足りないからだという脅し文句にもなり得る。
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