「見せて貰った。『機動戦士ガンダム』の始まりとやらを」機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
見せて貰った。『機動戦士ガンダム』の始まりとやらを
ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』の人気キャラ、シャア・アズナブルとその妹セイラ・マスの過去を描くシリーズ。
第6弾にして遂に最終章。
前作のラストで火蓋が切って落とされたルウム会戦で開幕。
連邦軍とジオン軍の艦隊戦の攻防が続く中、戦局が大きく動く。
「私に跪け!神よ!」
通常の3倍のスピードに達した赤ザクで次々連邦の艦を沈めるシャア。
“赤い彗星”が誕生したその瞬間。
“黒い三連星”も健闘。
ジオンのモビルスーツ投入が決定打と言って過言ではなく、連邦のレビル司令官は捕虜になり、ジオンの大勝に終わった。
ジオンは勝利に沸く中、各々の思惑渦巻く。
この大勝こそ和平交渉の絶好の機会と考えるデギン公王。
徹底的に好戦を勧めるギレン。
兄に反発し、父の意図を汲むキリシア。
前線に出て、武勲を立てたいガルマ。
そんな中シャアは、ドズルからある命を帯びる。宇宙の何処かで進められている連邦のモビルスーツ開発基地を探し、これを叩け、と。
シャアに旗艦とあの部下ら配下の隊が与えられる。
が、縛られるからと艦長になる事を拒み、常に漆黒の大海を天駆ける騎士でありたいシャア。
ある艦に遭遇し、赤ザクで自ら乗り込む。
文字通り、先頭に立つ姿はカッコいい。勇ましい。
その艦に乗っていたのは…
連邦とジオンの間で水面下で進められていた和平交渉の場が設けられる。
その歴史的生中継。
ジオン側代表として、マ・クベ登場!(故・塩沢氏に変わって担当した今回の声優さんの声もイイ!)
和平交渉の始まる直前、ある人物のある声明が全宇宙に発せられる。
戦いは、終わらぬ。
戦いは、始まったばかり。
屈せぬ。戦い続ける、と。
その声明が宇宙に轟く中、ある舞台にキャストが集まる。
開発工事途中のサイド7。
ミライが父と共に。
セイラは人手不足の看護師として。
カイ、フラウ・ボゥ、ハヤト…。
“白い木馬”の中にはブライトの姿も。
そして、アムロは父が関与するある秘密を探る。“ガンダム”とは、一体…!?
ファーストに直結するキャラや伏線にゾクゾク。
完結編。が、終わりの始まり。
神の居ない第2幕の始まり。
誕生した赤い彗星、一年戦争の本格化、そして行く行くは目覚めるニュータイプ…。
見せて貰った。『機動戦士ガンダム』の始まりとやらを。
またファーストが見たくなる。