劇場公開日 2017年12月9日

「内容的にも更に成長した」ガールズ&パンツァー 最終章 第1話 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5内容的にも更に成長した

2017年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

萌える

 満を持して最後のシリーズに突入、そのキックオフは綺麗に決まったと言えるでしょう。或いはキックオフゴールが成功した様な感さえあります。
 詳細は今更述べる必要はないので省略しますが、コレまでの内容に更にエンターテイメント性を盛ってこれ以上ない楽しみを与えてくれます。廃校の危機の後はそこをイジりに来たか!と話の軸足の置き所には、他の観客からも笑いが起きていました。
 ですが、余計な心配として、この飛ばしっぷりで最終話まで持つかな?と言う老婆心をおぼえます。この展開でこの後どうするのか。制作者が調子に乗りすぎて重戦車的なガス欠や履帯の破断など起こらないかと心配… 無用な心配であることを祈りますが。

 また今後のアニメのスタンスも何となく垣間見る事ができました。制作アクタスをバンダイビジュアル傘下に取り込み、TVから抜け出し劇場+BD/DVD・ネット配信と、今後の社会環境に合わせた配給システムへと移行。今作も1,200円と料金を支払って鑑賞、内容としてはその対価を上回る良作を提供してくれました。(同じバンダイビジュアル作品でヤマト2202はいささか苦戦しているようですが…)

 以下余談ですが、Mark-Ⅳ の資料ってよく残っていたもんだなと思いました。とは言え実状に怪しい部分は改造という表現?で濁していたような…
 BC自由学園の校歌「La chanson de l'oignon」はナポレオン軍の士気高揚の歌だそうです。今まで「クラリネットこわしちゃった」でしか知りませんでした。

 と言うわけで文句ナシの良作。第2話の発表は何もありませんが期待値は更に高くなっています。そしてその後に待っている『4DX』上映も楽しみです。

Geso_de_Nyoro