「何故にこんなに心地よい映画なのか…」パターソン ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)
何故にこんなに心地よい映画なのか…
ジム・ジャームッシュ監督の作品は好きで本作が私にとって4作目。
いつものジム・ジャームッシュ監督と変わらず、ストーリーに起伏は無く、1週間の日常が淡々と流れる様を描いており、ウィットに富み、クスッと笑える会話が小気味良く続く。
ただし、少しの不気味さが作品全体を引き締めているように感じる。奥さんは自由で変わり者だし、奥さんが夢で見たって言ってた双子がちょいちょい出てくるし… 不気味な部分が多々ある。
パターソンにアダム・ドライバーは適役だった。幸が薄い表情で孤独なドライバーを完璧に演じきった。僕はパターソンがいつか発狂するのではないかとハラハラしていたが…
田舎町パターソンでゆったりと流れる時間、詩を紡ぐ男パターソン、一週間の彼のルーティンを見ているだけで何故こんなに心動かされるのだろうか。なぜ2時間の鑑賞時間で飽きなかったのか。どうしてこの映画をこんなに好きになってしまったのかもハッキリわからない。
やはりジム・ジャームッシュには頭が上がらない…
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