「羨ましい。理想の生活。」パターソン だいきつさんの映画レビュー(感想・評価)
羨ましい。理想の生活。
近くの映画館では
上映していなかった。
わざわざ電車に乗り継いで
梅田まで出てきたのは
外国映画の中の
永瀬正敏を見たかったから。
結果。
この映画の全部を理解することは
できなかったような気がする。
決して負け惜しみではなく
結果的にはそれでもいい
と思えた映画だった。
あたかも、自分が
パターソンという街に紛れ込み
少し離れたところから
パターソンという男の生活を
覗き見しているといった印象。
独特のカメラワークや
一見無意味に見えるカット割り。
でもそれがボディブローのように
じわじわと効いて来る。
見終わった直後よりも
見終わった翌日、
見終わった翌週と
時間が経つごとに
より印象深くなる作品。
余韻が深くなっていく感じ。
なのでこのレビューも
あえて少し時間をおいてみた。
登場人物も独特で、どこかユルい。
かなりマイペースで
料理の腕前も微妙だけれど
誰よりも旦那を愛する嫁さん。
そんな嫁さんに
振り回されながらも
全てを受け入れて
誰よりも嫁さんを愛する旦那。
そんな二人を
少し離れて見守るワンちゃん。
見終わった直後はわからなかったけど。
だんだんわかってきた。
そうか。これって。
私が憧れる理想の生活、そのまんまだ。
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