「レインボー」20センチュリー・ウーマン ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
レインボー
フェミニストだからとか、シングルマザーだからとかで線を引かない懐の深い作品というか、人間の持つボーダーの広さが魅力的なんですよね。誰とでもセックスしたり、でも誰とでもできなかったり。男らしく?強引になれなかったり、でも受け止める力はあったり。「愛する」という無敵な言葉に、打ちのめされたり。人間そんなに、白黒はっきりできないんだよな。本当は沢山の色があるレインボーなんだと思います。
いつもいじいじしていて繊細な主人公を描くマイク・ミルズ監督。感受性が豊かで控えめで優しすぎるんだろうな。トランプ的なマッチョなアメリカに、ポツリと灯されたオイルランプの様な存在だけど、私はこの良心のランプが好きです。
時には、自分自身を子猫にして、毛布で包まなきゃ。時には、飛行機に乗って、自由に羽ばたかなきゃ。
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