「ウディ・アレン節炸裂。」カフェ・ソサエティ ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)
ウディ・アレン節炸裂。
ウディ・アレンの作品が好きで本作が4作目。公開日に映画館にて鑑賞。
ジェシー・アイゼンバーグ、ブレイク・ライブリー、クリステン・スチュワートと私が個人的に好きな俳優が揃っていることもありずっと楽しみにしていた本作。ストーリーは30sのハリウッドとニューヨークを舞台に男と女の恋愛関係を描いたもの。
ウディ・アレンが得意とするクラシカルな演出と独特の雰囲気に心洗われた。彼のファンなら監督が誰かを知らず本作を鑑賞しても彼の作品だとわかるはず。ピアノを基調としたジャズテイストのサントラやキャストの衣装は完ぺきにストーリーにマッチしており、見ていて心地よい。ウディ・アレン自身のナレーションもなかなかおもしろい。ウィットに富んだ会話もイイし、相変わらずジェシー・アイゼンバーグの早口が何ともイイ。
ウディ・アレンの作品には傑作というものは正直無い気がする。どちらかというと佳作で脚本にはあまり魅力を感じない人も多いはず。ただ、完ぺきすぎないのが彼の作品のいいところで、アーティスティックな感じやクラシカルな雰囲気で小気味いい作風が虜になる。
彼の作品を見るたび、アートには正解は無いのだと痛感させられる。
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