「信仰心の強さが」ハクソー・リッジ 凛さんの映画レビュー(感想・評価)
信仰心の強さが
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メル・ギブソン監督。
第二次世界大戦の沖縄を舞台にした衛生兵デズモンド・ドスの実話。
戦場を描いているが、主題は繰り返し試される信仰を貫く姿勢とその尊さ。
幼い頃から敬虔なクリスチャンで、「汝、殺すことなかれ」の戒律を固く守り通し、兵役に志願し、訓練中も戦場でも武器を携帯しない。
軍法会議にかけられても信仰は揺るがない。
沖縄戦のハクソーリッジに到着し難攻不落の激戦に際しても、武器を持たずに前線に乗り込むデズモンド。
日本兵の抵抗は激しく、6回撃退された難所では米兵も次々に倒されていき、予想以上に凄惨な情景が広がっていく。
デズモンドの使命感、神の言葉は聞こえなくても、人を殺すことでなく救うことが自分の役割とばかりに、瀕死の兵(日米)を助けて壁から降ろしていく。
デズモンドも傷つき前線を退くまで、貫き通した自らの信仰心。
デズモンドを演じたのは「沈黙」で日本を舞台とし宣教師役で信仰の強さを試された、アンドリュー・ガーフィールド。
奇しくも今作でも信仰心を貫く過酷さと、力強さを表現している。
本題とは離れるけど、日本兵が倒されていくのは正直涙ぐましい。圧倒的な物量を誇る米軍に壊滅状態になっていく様を、沖縄の人はどう見るんだろうかと思ってしまった。
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