不能犯のレビュー・感想・評価
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「希望」の空虚な響き
松坂桃李は映画「ツナグ」やテレビドラマ「視覚探偵日暮旅人」など、特別な能力を持つ主人公を演じている印象がある。この作品でも人の心を操って死に至らせる超能力者が主人公だ。
人を呪わば穴二つという諺は誰でも知っている。しかし詳しい意味を知る人は少ないだろう。対義語的な諺に、情けは人の為ならずというのがある。こちらは人口に膾炙していて、他人に親切にすると、巡り巡って自分に戻ってくるという意味だ。人を呪わば穴二つの意味はちょうどこの反対で、人を呪い殺そうとすると巡り巡って自分も呪い殺されるという意味だ。
好感を持っていると相手にそれが伝わって、相手からも好感を持たれることがある。これは経験則で多くの人が知るところだろう。同様に、人を憎悪していると相手からも憎悪される。
それがわかっていながら、人は人を殺したいほど憎む。人間はどこまでも愚かなのだ。
そういった人間の本質的な愚かさを指摘する主張に対し、アンチテーゼとして「希望」を設定するのは議論としても平行線だし、主張としても如何にも弱い。
愚かさに対抗しうるのは、理性もしくは知恵なのではないか。であれば強力な主人公にも対等に渡り合えたかもしれない。
世界観としてはなんともバランスの悪い作品であったが、人々の愚かさが炙り出される場面は痛快で、それなりに見ごたえはあった。
☆☆☆★ 簡単に。 原作コミック未読。 エンドクレジットで白石監督...
おすすめできない
まぁまぁかな。
なんかねぇ
期待してたが…
何を伝えたかったの?
ネタは面白いが
本当に、「愚かだねぇ…人間は。。」
この「愚かだねぇ…人間は。。」ってセリフはこの現実の世界の人々にも当てはまると思う。映画内でのマインドコントロールは出来ないにしろ、実際すぐ人を殺したい・殺して欲しい・居なくなればいいのにとかいった言葉をすぐ口にする世の中だし、実際に自殺を助長するようなサイトや人の悪口を書き込みしたりするサイトが存在するしそういう人間が多いから犯罪も減らないんだろうな。
この映画でも宇相吹正は愚かな人間が人殺しを依頼してくるからやるのであって川端タケルみたいに自分の意志でやってる訳ではない(愚かな人間を観察して楽しむためでもあるんだろうけど…その気持ちもわからなくはないが。。)
殺しを依頼する方も純粋な気持ちでなければ殺される。とまあ、いろいろリアルで実際にありそうな感じで怖かった。。
松坂桃李も不気味さをうまく表現してたと思う。
愚かだねえ、人間は。
普通に面白い
2018-17
本音ではしご酒に、この映画の番宣で出てた松坂桃李くんが、挨拶や謝るときちゃんと座布団から体をずらして挨拶してたり、ずっと正座を崩さなかったのを見て、
あ、この人、中身までパディントンなんやと思いました。
でも、この映画ではそんな礼儀正しさを微塵も感じさせない、気味悪い男でした。
どんどん幅を広げてってほしい。
ただなぁ。
沢尻エリカの表情はいいのに、セリフ回しが白々しいのと、矢田亜希子もなんか大袈裟で、ドラマティックにしようとしてます感が……。
他の人がいいだけに残念。
一番上手いなと思ったのは、芦名星さん。
まぁ邦画ってこうやって演技が🤔って人を探しちゃうのがちょっと残念(もちろんそうじゃない邦画はたくさんあります!)。
多田がどうしてここまで希望で戦うのかという熱意への問いかけがもっとあれば、多田のキャラクターに厚みが出たと思う。
あんまりヒロインを感じられなかった。
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