「裸もどき・・」ゴースト・イン・ザ・シェル odeoonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
裸もどき・・
脳だけ人間のサイボーグ、ミラ(スカーレット・ヨハンソン)が主人公のSFアクション映画。なんだかロボコップみたいだが、AIでなく脳ということで人と同じ感情、意識を持つことができるところがミソ。
作ったのはハンカ・ロボティクス社で成功したサイボーグ・ミラを政府に売り込み、対テロ組織の公安9課に配属、少佐となり、テロ組織撲滅に乗り出します。ところがテロのボス、クゼが言うのは、ミラの前に98人もの若者がハンカ社で脳移植されたが記憶の書き直しが出来ず捨てられた、クゼもその一人でハンカ社のサイボーグ兵士づくりを阻止しようとしている、ミラに与えられた薬は記憶消去用なので飲むなと告げる。ミラを作ったウエレット博士は事実を認めミラの記憶の一部を戻すがハンカ社のCEOカッターに殺されます。戻った記憶で訪れたかっての自宅には母と愛猫、猫ちゃんはミラにすり寄ります。冒頭でミラの同僚の犬好きのバトーはミラのことを「どう見ても猫派だろう」と言っていましたが伏線回収でしたね。CEOカッターは殺人罪に問われるも抵抗の末、9課のボス荒巻(北野武)に撃たれて陰謀は一件落着、さすが海外でも人気の北野さんだから美味しいところを授けたんですね。VFXはリチャード・テイラー、ギョーム・ロシェロンさんなど多くの賞をとっている名職人さんですから見ごたえ十分、未来都市もファンタジックで見とれました。ただ、ヌードが評判になったスカーレット・ヨハンソンさんが主役とは言えミラが裸もどきで闘うのはファンサービスなのか、不自然過ぎるでしょう。
