「押井守のバセットハウンド」ゴースト・イン・ザ・シェル トールさんの映画レビュー(感想・評価)
押井守のバセットハウンド
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押井守の劇場版に比べれば、深みが無くなり何処かで見たような分り易い陳腐と言えなくもない内容に変わってしまったけれども、画面からは、監督が意図しているものが十分に伝わってくる充実したいい映画だと思います。
劇場版の一場面をそのまま実写化した場面や、犬好きの押井が実際に飼ってるバセットハウンドをアニメに登場させてたのをきちんとなぞったりして、押井に対する敬意が半端なく。それぞれのシーンが前作劇場版同様に観ていて楽しいのは、押井の世界観を実写で表現しようとしているのがわかり、それがある程度うまくいっているからだと思いました。
たけしについては、いろいろと賛否がありますが、日本語の台詞回しにちよっと難ありと思ったものの、日本語がわからない外国人には、むしろミステリアスで、複雑で得体の知れない感がでててよかったのかも。あとシーンは少ないが桃井かおりの演技はとんでもなく。姿の変わった娘と再会する桃井、このシーンだけでも、この映画を観る価値はあるものと思いました。
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