「なかなか良く出来てる作品」ゴースト・イン・ザ・シェル おかぢーさんの映画レビュー(感想・評価)
なかなか良く出来てる作品
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総合評価としては、なかなか良く出来ている作品だと思う。
原作と同じシーンを、これでもか!というほど使用してたのはたまらなかった。
キャラの立ち位置としては、下記のような解釈として捉えたので、多少違和感は薄らいだ。
クゼ=人形使い+クゼ(2ndGIG)
HANKA=6課+メガテク・ボディ社
桃井かおり=骨董品屋の店主(2ndGIG)
野良犬=バトーが飼っていた犬(イノセンス)
メインテーマが、変更されているのが納得できない。
本作では「消された過去や上書きされた記憶に疑問を持ち、本当の自分を探して、最後に見つけるハッピーエンドストーリー」
原題は、そもそも自分は『人間』なのか。創り出された『モノ』ではないか。自分のゴーストは何なのか。その解となるような人形使いにダイブする事で確かめようとするが、融合して、上部構造に移行した『モノ』になってしまう。
故に、「ゴースト」という定義が希薄になり、『そう囁くのよ。私のゴーストが』というセリフが登場しない。
最後にクゼと融合しなくて良かった。そんな事になったら、ちんけなSFラブストーリーに成り下がってただろうから。
原作を知らない初見の人にはどんなSF映画と感じるのだろうか。哲学的な要素が全く無い作品なので、「これが攻殻か…」と誤解されないか心配だな。
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