人魚姫のレビュー・感想・評価
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環境問題を織り込んだ予想不能のナンセンス・コメディ
チャウ・シンチー自身、この映画が中国の歴代興収の新記録を打ち立てるなんて予想しただろうか。とはいえ、彼の『カンフー・ハッスル』や『西遊記』などに比べると、やや肩の力を抜いた状態で取り組んだ感もあるこのファンタジック・コメディ。序盤、前置きが長くてなかなか本題が始まらないという、シンチーならではのナンセンスぶりに翻弄されつつも、やがて中国が直面している環境問題を説教臭くならない程度に盛り込みながら「ロミオ&ジュリエット」的ラブストーリーへと帰着させていく点に好感が持てる。そして、この人、VFXを使ってスペクタクルを巻き起こすというよりは、むしろ小さな驚き(タコ足や人魚の尾ひれなど)や小ネタを細々と描いて見せるところも相変わらず。正直、力ワザで笑わせる部分も多いが、日本人としてはむしろ、本筋の大きな笑いよりも、脱線気味なシーンの意表をついたシュールな笑いの方が楽しめるのではないだろうか。
ジャンル「チャウ・シンチー」
チャウ・シンチー監督作は「少林サッカー」に続いて2作目の鑑賞。
何か気軽に観られるバイオレンス系ではないアクション物がないかなとたどり着いたのですが、予想通りのユルいストーリーとド派手なCGとおバカな笑いとワイヤーアクションで満足できる作品でした。
これはもうジャンル「チャウ・シンチー」と言ってもいいほどの確立された様式美があるよね。
特に戦わないからアクションという意味では少々薄味ではあったものの、水のある場面でのワイヤーアクションはさぞ大変だったろうと思う。
その中心だったシャンシャンを演じた愛くるしいジェリー・リンは本当に頑張ったね。
逆さ吊りシーンの多かったタコ兄も頑張った。
あとは、類人猿から分岐したという人魚の成り立ちは面白いと思った。
確かに、魚から上半身だけ人間のようになるよりも人間から下半身だけ魚になる方が自然な感じがするよね。あまり考えたこともないんだけどさ。
そうなるとタコ兄はすごい不思議な存在だよね。彼だけ違う進化をしたのか、それとも人魚とタコの交配により生まれたのか。
まあ、そんな疑問もぶっ飛び世界観でツッコミどころが多過ぎてむしろツッこまなくなるチャウ・シンチーワールドの前では何の意味もないけどさ。
とりあえず、しばらくの間の息抜き映画は、あと何作かある「チャウ・シンチー」になりそうだ。
つまらない映画を選んでしまったかと後悔。 序盤を過ぎて中盤から面白くなってくる。 これは百パーセントコメディなのだが、 ラブストーリーでもある。 忍耐が必要な映画だと思うが最後まで見て損はない。
動画配信で映画「人魚姫」を見た。
劇場公開日:2017年1月7日
2016年製作/94分/中国・香港合作
原題:美人鱼 Mermaid
配給:ツイン
邓超
张雨绮
林允
罗志祥
周星馳監督
言語は普通語。
邓超を現代劇で見るのは初めて。
彼が出演している映画9本のうち4本は中国時代劇だった。
罗志祥は
ポリス・ストーリー REBORN(机器之血)
で見たことがある。
林允は
西遊記2 妖怪の逆襲(西遊2 伏妖篇)
に出演していた。
张雨绮は北川景子に似ていると思う。
盛っているのかもしれないが胸のふくらみがすごい。
邓超は大金持ち。
大金で海洋地域を買収した。
ここを埋め立てて財を成そうという魂胆だった。
そのあたりにいるというイルカを駆逐するために
ソナーを使っていたが、
その被害を受けているのは人魚族だった。
人魚族の女性、林允は邓超を殺すために彼に近づく。
冒頭からくだらないギャグが長く続いた。
またつまらない映画を選んでしまったかと後悔。
しかし、序盤を過ぎて中盤から面白くなってくる。
これは百パーセントコメディなのだが、
ラブストーリーでもある。
忍耐が必要な映画だと思うが最後まで見て損はない。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
※『人魚姫』(美人鱼、The Mermaid)は、
2016年公開の周星馳監督作品。
アジア映画歴代興行収入No.1を樹立し、
世界で1億人以上の観客を動員した。
怒りに振り切りすぎ?
チャウ・シンチーは基本的に金持ちとか高学歴とかいった「上流」的なものに対して常に一定の距離を取り続けてきた。思えば『少林サッカー』の主人公は配管まみれのビルの屋上で極貧生活を送っていたし、『カンフー・ハッスル』の主人公も九龍城のごときオンボロ団地に住んでいた。「下流」から開始される物語は常に透徹とした文体を拒む。芸術映画のようなレトリックは徹底的に排され、二次会のごとき下品で短絡的なナンセンスコメディが事あるごとに物語の進行を阻害する。
お世辞にも育ちがいいとはいえない俺からすれば、彼の映画には実家のような安心感がある。作中でリウ社長が安っぽい屋台のチキンを頬張って懐かしさに咽び泣くシーンがあったが、まさにあんな感じ。あとは美女が何人か出てきて、安っぽいヒューマニズムが達成されて、万雷の拍手喝采の中で物語が幕を閉じる。いい、いい、もうそれでいい。それはもう事なかれ主義なんかじゃない、お前自身の立派な文体だよ。見たらわかるもん「あ、チャウ・シンチーだ」って。
ただ本作に限っていえば少々やりすぎというか、メッセージが文体を押し退けて作品が中途半端な出来に終わってしまったような印象がある。具体的には環境破壊への警鐘を鳴らすことに固執するあまりか暴力描写が必要以上に苛烈だった。ルオラン一派による虐殺で皮膚がケロイド状になった人魚や、モリで思い切り胸を射抜かれるリウ社長などのあからさまな描写は言わずもがな、序盤でリウ社長やルオランが部下を叩いたり怒鳴ったりするあたりもけっこう酷い。ギャグシーンとして処理されてはいたもののシャンシャンの顔にウニが突き刺さったりタコ兄の足が切り刻まれたりといったシーンもエグい。
たぶんチャウ・シンチーとしては皮肉を目指した露悪芸をやってるつもりはあんまりなくて、ただいつものようなナンセンスギャグを手癖で挿入してるだけなのだとは思うけれど、それがこういう苛烈な形態で表出したあたりに、彼の怒りの感情の強さが伺える。また役割意識が異様に強い戯画的な人物が出てくるのはいつものことだが、ルオランのような一切の媚態もない悪の権化みたいなタイプはあんまり見かけない。混じり気のない悪というやつはコメディに転化させようがないので、彼女のせいで作品全体がどっちつかずなものになってしまったといっても過言ではないかもしれない。別にそんなに社会派になろうとせんでも、アンタほど強い文体があるんなら自ずと作品に社会が反映されてくるから大丈夫しょ、と思うんだけどな。
ただ、荒唐無稽で縦横無尽なCG処理に関してはいつも通りのチャウ・シンチーだったから安心した。これからもものすげえ金をかけてものすげえしょうもない(マジで本当にしょうもない)ことをして俺たちを笑わせてほしい。
小栗旬似のタコが頑張る映画です
たまたまYoutubeのおすすめで予告編が流れてたのでアマプラで見てみた
感想としては、個人的にはそこそこ好きな部類の映画だけど映画の完成度としてはちょっとどうなんだろうなぁ、といった感じ
チャウシンチーって事でそっち方面の期待でワクテカしながら見始めた最初のコントパートで、あー、これこれ、こういうのでいいんだよ、って状態
二人の距離が近づいていく描写もいい感じでホンワカしながら、唐突に歌が入ってくるとこなんか少林サッカーかよとニマニマと見てたんだけど、終盤になってからの展開が唐突すぎて、テーマと序盤の展開がそこそこ面白かった分それに見合ったオチが思いつかなくてドカジャカになって無理やり終わらせた感じになっちゃってるなぁ、と思いました
あとCGがもうちょっとどうにかならなかったのかなぁ
少林サッカーは雑なCGだからこそ面白いってのがあったけど、スケボーで家に帰るとこなんかはちょうどそこがファンタジーに切り替わる場面なのに、CGがちょっとあれだったから、んー、ちょっともったいないなぁ
まぁでもトータルで面白かったdeath!
関係ないけどエンドロールで監督の名前が漢字で「周星馳」って表示されてて、チャウシンチーってこんな漢字だったんか、小説家の「馳星周」とクリソツやん!って思って検索したら、小説家のほうがチャウシンチー好きで漢字名を反対にしただけってのがわかってびっくりしました
ときどき放映されているリバイバル放映。
今年232本目(合計508本目/今月(2022年8月度)8本目)。
※ 投稿日時がずれてます(正しくは6日視聴が正しい)。
大阪市では韓国・中国映画などを主に扱う映画館があり、ここでリバイバル放映されていたので視聴。2017年ということなので、技術の差はほぼないところです。
リゾート開発に伴い、香港近くの部分買収し、埋め立てする話が持ち上がると、そこに住んでいた「人魚族」という女性がおり、その埋め立てが続くと人魚族の生活が破壊されてしまうため、ヒロインを人間の女性に変装させて主人公(リゾート開発をやっている実業家)のところに送り込むと、ひょんとしたところからひかれあい恋に落ち、またそれがきっかけで人魚族という場所や存在が知られてしまい…という趣旨のお話です。
※ よく趣旨がわからないギャグ的な描写もいくつか存在しますが、おそらくおまけ程度で、恋愛パートに大半寄せていると考えてよいと思います。
中国映画としては珍しく恋愛に結構よせている一方、見方を変えると「変な土地開発はやめてね」という問題提起型の映画ともいえ、それらが良い塩梅でミックスされているのは良かったです(ただし、放映許可番号だの何だのというのは容赦なく出てくる)。
採点に関しては特に差し引く要素はないし、お隣中国の映画といえば、何かと「本国トップの意図」に沿わないと放映させてくれなかったり…という観点がある中でこういった純粋な映画がみられるのは評価が高いので、フルスコアにしています。
オリパラ新競技に人魚バレーボールとウニ投げと人魚パチンコはいかが?
かつて人間と共存していた人魚族は、リウたちの開発プロジェクトにより追いやられ、青羅湾のすみの座礁船の中に身を寄せていた。
人間の横暴ぶりに怒った人魚族は、リウの元に刺客として美人人魚シャンを送り込む。
リウを殺そうと上手く近づいていくシャンだったが…
初チャウ・シンチー映画。
公開当時、アジア歴代興行収入1位を獲得した作品らしい。
最近、90分程度の作品をあまり観ていなかったこともあり、非常に観やすく簡潔にまとまった環境保全ブラックコメディだった。
金や利権のために環境破壊を続けるクソども。
そんな奴らの中心人物だったクズ野郎リウが、ヒロイン人魚に出会って心を入れ替える。
物語の展開はシンプルなものの、実はいい奴だったリウが種を超えた愛の力でヒロインを命懸けで守るクライマックスは胸熱。
こちらまで悲しみに暮れていると、まさかの生きているオチ。
あんな矢で刺されたら死んどるやろ!
タコ兄も元気そうだし、おばあ人魚は強すぎるし、ヒョウ柄服ののジェットスーツは暴走するし、人間は残虐すぎるし、とにかくぶっ飛んでてぶっ壊れてる。
タコ兄の矢やタコ足のくだりに「子供が…」警官と、立て続けに笑いをぶち込んできてお腹痛い。
「かえれ」ででんぐり返しとか…わかるか!
「結構グロいから途中で観るのやめた」と言ってる人もいたが、これでグロいのか?
確かに生々しく辛い描写ではあったが…私もそれなりにグロ耐性がついてきたらしい。
笑い有り、涙有り
人間界と人魚界という異なる世界に住む男女のロマンスを描いたファンタジー作品。
多用されるエネルギッシュな特撮、
笑い有り、涙有り、
真摯に創られたファンタジー映画、
.
「アジア映画歴代興行収入No.1を樹立し、世界で1億人以上の観客を動員した」
とのことも納得の
良い映画でした( ^ω^) .
#映画鑑賞記録
#中国映画
#GYAO
人魚姫を扱った作品の中では一番好きかも・・・次点「魔法のマコちゃん」
まぁチャウ・シンチー監督なんだから、まともな見方をしてはいけない。冒頭では汚されていく海のドキュメント映像だし、次は麻雀を打ちながら客に説明する世界珍獣博物館の映像だし、「ここで笑え~」とわざとらしいシーンを流すよりは、何気ない普通に見てた方が笑えるのだ。
そんな中で最も惹かれてしまうのが、何度も流される『ドラゴン怒りの鉄拳』のテーマ曲。あ、ブルース・リー映画の曲だよね・・・とわかっても、YouTubeで確認してしまいました。他にも日本のアニメの曲が使われているらしいのですが、わかりませんでした(笑)。
大金持ちのリンを暗殺するために陸上に送り込まれた人魚族のシャンシャン。清楚なアイドルっぽいヒロインかと思いきや、かなりいじられキャラ。ウニを持ち歩いていたり、ドジの連続の上にケガばかりしてるコメディエンヌぶりは韓国映画風でもあったりするのです。むしろ美女といえば、赤いフェラーリを乗り回す、リウの商売パートナーの女性。性格は最悪なのですが、正面から見ると北川景子風で、横顔が常盤貴子風というかなりの美人です。迫害され続ける人魚族にはタコの足を持つ通称タコ兄の存在も大きい。
人間たちの乱開発によって追いやられる人魚族。環境問題以外にも、人魚姫では定番である、見世物にして儲けようという企みもあるのですが、捕らえる前に銃撃してしまう恐ろしい人間の本能を見せつけたり、美味しそうな魚をイメージしたり、超人並みの力を発揮するおばあちゃん人魚がいたりと、内容は盛りだくさん。人間はどうして残虐なんでしょ・・・といったテーマもあります。リウの心も拝金主義から、金で動かない人間もいることに気が付くところがいいですね。
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自宅にて鑑賞。中国・香港合作。色々ヤリ過ぎ感溢れるハイテンションなコメディ。タイトルとは裏腹にこれ迄余り描かれた事の無い男の人魚や蛸男も登場する。CGIの無駄使いな気もするが、根底には公害による環境破壊や拝金主義等、急激な近代化を進める彼の国の抱える闇が見え隠れする。ストーリーや設定等、ステロタイプのオンパレードで、意外性は無い。寧ろ破綻と云うレベルを超えた様々な整合性の無さやご都合主義を優先し特化した乱暴で粗雑な流れに驚かされた。採点はCGIの精度や技術力に比重を置き、超甘いめにした。50/100点。
・問題解決に人魚側も人側もお互いが殺すしかないと結論付けるのはお国柄か。殆ど笑えない馬鹿げたギャグの応酬に加え、突然歌が挿入されていたり、ダンスは無いものの少々ボリウッドを意識した様にも思え、それだけエンターテインメントに徹した作りなのかもしれない。アフレコ感満載の科白回しも気になったが、スタッフロールの途中で曲が終わり、無音の儘流れ続けるクレジットのみと云う画面も新鮮。
・ソナーのプレゼンの際、可愛い可愛い金魚が云々と日本語で話し掛けるシーンがあり、序盤にはささきいさおが唄う『ゲッターロボ!』も使われていた。
・嫉妬に狂う“リ・ルオラン”のキティ・チャンがシーン毎に髪型が変化するが、カットが変わると髪色迄変化していた。DNAの研究に生け捕りの筈が、皆殺しだとするのもよく判らないし、交通渋滞をすり抜け駆け付ける誰がいつ呼んだのか判らない警察にも疑問を感じる。
・'16年11月の時点で、中国歴代一位の観客動員数を誇り、収益は約30億人民元(4億3,110万米ドル相当)を達成したとされる。亦、難破船内のシーンは主にガラス生産工場が用いられた。
・鑑賞日:2017年9月8日(金)
バカ笑い😳
笑える。
爆笑。
ストーリー的には人魚姫に沿ってはいるけど全く別の話。
歌あり笑いあり自虐あり愛あり。
なんでもありの三流映画なんだけど。
しっかり感動させてくれる。
暴力的な流れはそこまでする?っていうくらい目も塞ぎたくなるんだけど。
軽くまとめてくれてる。
見てよかった。
タコ足ギャグも何回もやるしギャグしつこい。前半はリウがつけヒゲとれ...
タコ足ギャグも何回もやるしギャグしつこい。前半はリウがつけヒゲとれる迄ストーリーも進まないし、くだらない。ボディガード達が大したことなくて暗殺計画しなくても簡単に殺せそうだけどなとずっと思ってた。
人魚たちが集まって会議する場面は楽しいし良かった。シャンシャンが恋というものがわからないみたいなのもっとやれば良かったのに。
タコ兄とキスしてゲロ吐きそうとか本当チャウシンチーだなと思った。
コメディ路線だったのに落差あり過ぎなラスト。ババ様出るまで一方的にやられるし虐殺シーンがひどすぎて引く。ハッピーエンドだから良いのだけれど。
環境汚染
初めはなんだこれ?って感じでしたが、ついつい最後までのめり込むほど見入ってしまった。
中国が抱える環境汚染を訴えかけるような内容も交えつつ、純愛な感じがすごく良かった。
リウ役の俳優さんかっこいいですね。
人魚の絵が酷すぎる笑
愛は試練を乗り越える。ステキな言葉です。
ヒロインは子供の方がいい
香港で土地開発業の大富豪が海岸を買い占める。
人魚族は一族の危機とばかりに、大富豪の命を狙うが、刺客の人魚姫と大富豪が恋に落ちて・・・。
チャウ・シンチーのコメディは子供が主役だと面白いのだが・・・。
人魚の絵に爆笑!
チャウシンチーの映画って、いつも不思議な気持ちになる。
最初は「下らない。自分には合わない」と思うが、
次第に「意外と楽しめる。下らないギャグも、チョイチョイ面白い」となってきて、
最終的には「グロ描写がやりすぎ。でもメッセージ性があって、そこがイイかも」ってなってくる。
要は、「食わず嫌いしてないで、観たらイイのに」って事です。
中盤の人魚の絵を描くシーンでは、心底笑った。
前作『西遊記』のキャスト陣は、持っていくなぁ〜(笑)サイコーでした。、
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