SAD VACATION ラストデイズ・オブ・シド&ナンシーのレビュー・感想・評価
全3件を表示
オノヨーコのようになっていった
プライムでもうすぐ終了ということで久々に観ました。
シドの生き様は実にロックで、それぐらいドラマティックだった事がわかる。
ドキュメンタリーなので数々のインタビューで綴られているのだが、一番印象的だったのはナンシーのイメージとして「オノヨーコのようになっていった」で色々と合点がいった。
「バンドというよりサーカス」というのも面白い。
ただドキュメンタリーとして新しい物もなく、ちょっと浅い印象が残ってしまったのも正直な気持ちですか。
「シド・アンド・ナンシー」の方が面白かった気がしますが、それでもピストルズ好きな方は観て損はないと思います。
ダメ!ゼッタイ!人間辞めますか?
セックス・ピストルズのシドことジョン・サイモン・リッチーが第二級殺人罪の容疑で起訴された。保釈金で釈放されたが、彼を信じる仲間からは「刑務所内の方がヤク中の毒抜きをできるから安全」だと言わしめるほど、シド・ビシャスはヤクに溺れていた。そのヤクを調達して一緒に楽しんでいたのもナンシー。死んでしまったら彼女の人生も何が目標だったのかわからないけど、その心中(double suicide)マニアみたいな発言を繰り返すほど中毒患者だったんだな。
ミュージシャンと麻薬中毒は切り離せないのか?ほどほどにしとけよ!と、特に将来有望のミュージシャンが死んでいくのはとても惜しい。殺人事件の真相はうやむやにされてしまったが、今後もこうした事件が起きることのないよう、ヤク抜けしてもらいたい・・・
ナンシーの人間性
一人の女性・人間としてピストルズよりシドよりも興味が湧いてしまうナンシー。
ナンシー単独でドキュメントや伝記の映画が撮れちゃう位に魅力がある。
ただのグルーピーでミーハーな一般市民がシドの彼女としてだけでは無く良い意味より悪い意味での人間性がブッ飛び過ぎて目立ちようがハンパない。
ナンシー殺害犯は今だに誰知らず謎のままだが何らかでやっぱりシドじゃね!?
全体的にシドよりもナンシーに焦点が当てられている感じの作りでシドの存在が霞んでしまう。
題名が「SAD VACATION」なんだからJ・サンダースが歌うシーンがあっても良かった。
全3件を表示