素晴らしきかな、人生のレビュー・感想・評価
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今年で観た映画8本目、間違いなく最高作
子供に死なれる人生が素晴らしいか?
心が幸せな気持ちに
「素晴らしき哉、人生」のリメイクだとばかり思っていたけど、そういう訳ではなかったんですね。原題も異なるし紛らわしい邦題はどうかと思うし、ほかにもっと適した邦題があったのではないでしょうか?
それはともかく、内容はなかなか良かったです。主人公だけでなく会社の仲間3人、そしてキーとなる舞台俳優3人。それぞれがそれぞれのエピソードを持ち、小さな幸せに向かって導かれてゆく流れは見ている側も心がほっこりします。
ただし、そのパートパートはとても良いのですが、全体にするとまとまりがないような気もします。それは各人のストーリーが説明過多で、消化仕切れずに次へと移ってしまうこと、そして誰を描きたいの?という感情移入のしにくさが要因かもしれません。
ともあれ結末で明らかになるいくつかの仕掛けにはすっかりやられて涙腺緩んじゃいました。久々に続けてもう一度見直したいと思った作品です。そうしたら多分点数もっと上がると思います。
キャスティングもそうそうたるメンバーで、それだけでも楽しめますね。しかし、黒人俳優はウィル・スミスのあとを継げる、知名度が高く主演を張れるレベルに達している若手が全くいないですね。アカデミー賞で白人ばかりと去年取りざたされましたが、どんどん育ってこないとこの先心配です。
3つのテーマの幸せ
3つのテーマ愛、時間、死の全てに幸せがあるんだと感じました。死になんの幸せが?なんて思いもしますが、100%不幸だけということもないのかなと思えました。時と場合によって変化するということなのでしょう。
役者陣の演技はいうことなく良かったです。
喋らないウィルスミスがなんか新鮮だったし、エドワードノートン年取ったなと思えた。ケイトウィンスレットは少し若返ったように見えるし。そういう役者の変化も楽しめた。
面白かったし、感動した!
最後に、3人は現実の人だと良かったのにとか思ってしまいます(笑)
本当に大切な友人にできることとは
放題に難点**
力のなさすぎるウィルスミス。なんて俳優だ。
最後うそでしょ!っとまさかの号泣しました。
こんなに映画を観まくっていても伏線に気づかず自分の馬鹿さ加減にあきれますが、わからなければそれはそれでなんか得した気分♪
豪華俳優! ヘレンミレンはこの前のドローンよりこっちのほうが好きだな。美しいです。
マイケルペーニャもナイトレイ様も。てかケイトウィンスレットにみんないい!素敵すぎる。
ずっと へぇ~ってみてたらなんかやられましたね。
3.5なのはなんか話がとっ散らかってる感じもしたから。
最近ではかなり泣いたのは確かです。
「幸せのおまけ」
愛、時間、死。人生において、その三つがテーマ。
それぞれを擬人化させて、廃人同様のハワードに接していくのだけれど、それを依頼する同僚が、自身の担当する役とまったく同じテーマで悩んでいる。ハワードを勇気づける手段でありながら、自らを見つめ直すきっかけにもなっていた。だから深みがあるのだな、この映画は。
ハワードが、「子供を亡くした家族のつどい(仮称)」で出会った女性との交流によって再生していくのだろうと思っていると、そこにハンパない事実があった!、なんていうこの展開を予想すらできなかった。それだけに、ようやく娘の名を口にできた瞬間の感動はたまらなかった。
しかしなぜ、「死」の女優が、病院で妻と隣り合わせていたのだろう?
もしや、三人の役者自体が、神様が地上に遣わした代弁者だったんじゃないのか?
神様はハワードを、そして同時に同僚三人をも、同時に救ったのだ。
それまでの彼ら四人の苦労に報いるために、幸せのおまけを与えてくれた、そう思えてならなかった。
一つ難点。
あいかわらずのダサい邦題。映画の語ろうとすることがボヤケてしまう。どうにかならないものか。
いい作品だけど人生の素晴らしさは分からないんだよ
最近多い、邦題がコケさせにかかってる映画。
なぜならこの作品を観たところで、人生の素晴らしさは分からない。
ハリウッドの超豪華スターの顔ぶれが素晴らしい。その中でも、ヘレン・ミレンの存在感といったら。年を重ねても衰えない大女優の貫禄。
無気力な役柄のせいか、ウィル・スミスが殆ど演技をしていないように見えて他の役者達に埋もれる。感情移入も出来ないまま時間が過ぎるが、子を亡くす経験をしていないのでここは当然なのだろうか。
自分を取り戻したい意思は持つ反面、夜中に対向車に向かってチャリを飛ばしながら苦痛の顔を浮かべるハワード。死を望んでいるかのような表裏的な一面もある。
自分が心に抱いてきた大切な3要素『死』『時間』『愛』が人と成って目の前に現れ、現実の区別がつかなくなったのかと怖れてセラピーに足を踏み入れる決意をしたのかと思いきや、ラストにビッグなサプライズ。でもこれ、途中の1シーンでオチが読める。そして、もしそのオチが正しいならば、このやり取りは非常に白々しい…と思ってしまった。ハッピーエンドには見えるけれど、その過程で失ったものもある。中でもクレアの友情が痛ましく、涙した。
ストーリーが予想を超えた
吸い込まれる
すべて象徴が刺さる。幸せのオマケ
時間の象徴が言うセリフ
「時間なんて、人間が勝手に決めた概念さ」
6歳という幼さで命を落とした娘を悔やむ...悔やみきれないハワード。
しかし、時間の象徴に言わせてみれば、6歳は一見短命だけどそれは数字の概念を勝手に人間がつけただけ。
家族ならその時間を数字ではない時間の重さで理解できるはずと言いたかったんだろうね。
愛の象徴が言うセリフ
「私はいるわ。その痛みの中にも」(確かこんな感じ)
愛って幸せな空間に存在するものばかりかと思っていた。けど違う。
愛があるから痛むし、愛があるから傷つくし、苦しくなる。
愛はいつでもそばにいるってこう言う意味だったんだね。
死の象徴が言うセリフ
「いざとなれば、私が愛の役もやるわ」
これは演じるのがすきな老女が言うのだが、ただのでしゃばり、やりたがりではない。
それは死のセリフなのだ。そうつまり
「いざとなれば、死は愛にもなる」
この言葉の重さ計り知れない
死が訪れることで、そこには同時に愛も見える。見えてしまうものなのだ。
他にもそれぞれの象徴と同僚の象徴もよかった
死の象徴 老女と末期ガンの同僚
愛の象徴と離婚して娘や妻を傷つけた同僚
時の象徴と精子バンクに登録するキャリアウーマンの同僚
それぞれの象徴が同僚たちに放つ言葉に注目すると、かなり面白い映画です。
これはさ、
ハワードに口を開かせるきっかけを、
悲しみを話させるきっかけを作る必要があったんだよね。
悲しみは人にはあげられないけれど、
一人では受け止められないから。
奥さんは一年の時間をかけてあることに気がつく。
突然流れる涙は、悲しみの涙ではなく、人に支えられていると気がついたときの涙だったのだ。
死の中の愛に気がついてしまった
それをハワードも後々知ることになる
その時やっと、元妻と抱き合いながら泣くことができる
悲しいときに思いっきり泣かせてくれる
人に支えられてると感じられる
それは、幸せのオマケ
きっとハワード夫妻の残りの人生は、幸せのオマケなのだ
不変のテーマ
上手く生きる必要はない。自然に生きよう。
何のために生きるのか。それは人とつながり、愛し合い、豊かな時間を積み重ね、そして、死を迎えること。
広告家として成功をおさめたハワードは、ある日、娘を失い、失意のあまり、自分らしい人生を生きられなくなってしまった。活き活きと仕事をしていた彼はそこにはもういない。
いま、彼をゾンビのように生き長らえさせている唯一の拠り所は、愛、死、時間という抽象概念への憤り、怒り、やるせなさというネガティヴな感情だ。
それらは皮肉にも娘から与えられ、そして、奪い去られたものでもあった。
ハワードの友人達はそんな彼を立ち直させる為にある奇策を打つ。結果は果たして、、、
ハワードの友人達にも注目して欲しい。彼等もハワード同様人生に悩んでいる。そう、愛、死、時間についてそれぞれ悩み、それぞれ立ち向かっていく。
愛、死、時間における悩みの特効薬は残念ながら無いが、この映画は解決の糸口になるのは間違いない。ヒントは幸せのカケラに気づけるかどうか。
そう、それは等しく我々の手の中にあるのだ。
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