劇場公開日 2018年2月24日

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「奇跡的につまらない」空海 KU-KAI 美しき王妃の謎 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0奇跡的につまらない

2021年7月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

寝られる

映画館では2018年3月26日地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来2度目の鑑賞

日中合作映画
日本の役者も数人出ている

中国の歴史ファンタジー
大金を投じた御伽噺だ
それなのに話の内容はいささか難解だ

海外作品の場合原題改変はよくあることだし大多数がそれだろう
色々と理由はあるだろうがそれはここでは割愛
ここのレビュアーも指摘してる人が多いがそれらの批判は共感できない
原題改変はこの作品の致命的な欠点ではない
むしろ欠点ですらない
日本で上映するなら『妖猫伝』より『空海』の方が親しみが出てきて良かろう
副題に『美しき王妃の謎』とつけているわけだし
タミーノ役に日本人俳優が抜擢され『魔笛』が映画化されたら原題は魔笛でも日本ではきっと『聖徳太子 夜の女王の謎』として公開されるかもしれない
自分は外国贔屓なんて殆どしないし原題原理主義者じゃないからそう感じるのかもしれないが

莫大な予算をかけてセットを作りVFXにも余念がないし役者だって悪くない
それなのにつまらない
テンポが悪い
実際の時間より長く感じる
寝不足じゃないのに眠くなる
煌びやかで幻想的な映像が眠気を誘うのだろうか

日中の政治問題が原因だと頓珍漢な指摘する人もいるようだがちゃんちゃらおかしい

つまらない原因の全ては脚本にある
どうしたチェン・カイコー
自分は合わなかった

黒猫が不吉だとか不気味だと恐れる人なら良いが猫好きの自分にはそれが全く無いのでその点は残念ながらハラハラドキドキしない

それにしても随分と波が荒れる日に船を出したものである

野川新栄