劇場公開日 2018年2月24日

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「中国史に詳しくない人には不向きな映画、事前予習が必要」空海 KU-KAI 美しき王妃の謎 R Mさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5中国史に詳しくない人には不向きな映画、事前予習が必要

2018年3月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

レビュー点数があまりに悲惨だったから、期待しないで行ったら、映像の美しさはもちろん、ストーリーも内容が濃く始終惹き込まれたまま、気づいたら結末を迎えました。いい意味で期待を裏切られました。
楊貴妃の玄宗への愛、阿部寛演じる仲麻呂の無念、白鶴少年の無垢な愛…とても心に響きました。

また空海という邦題に異議が多いようですが、空海が唐に渡った理由と、ストーリーの最後のシーンをみると、「なるほど!」とうなずきました。

日本でこれだけ評価が低い理由は、以下と考えられます。
・中国人以外にもわかる歴史背景、人物関係の前提説明がないままいきなり濃いめの内容からスタート
・吹き替え版のみの上映で人物の紹介字幕すらなく、台詞がほぼ漢文の書き下し文調で、字幕がないと漢文が得意じゃない人にはきつい、醍醐味がわかりづらい

そこで、事前知識として後述の内容を頭に入れてから見ることをおすすめします!そして漢文が苦手な人は字幕版がおすすめです!

・白楽天と長恨歌の関係
・白楽天=白居易、同一人物
・長恨歌は白楽天が楊貴妃と玄宗の愛を詠んだ詩
・歴史上の楊貴妃が死んだ理由
・李白が楊貴妃に詠んだ詩の内容

ちゃんと予備知識をつけてから鑑賞すると、とても深い映画だとわかります!

R M