「合作にした意味とは…?」空海 KU-KAI 美しき王妃の謎 あるぱかさんの映画レビュー(感想・評価)
合作にした意味とは…?
日中合作、東映とKADOKAWAの共同配給という触れ込みながら、中国国内をメインターゲットにしたであろう作品です。
原作は日本の小説ですが、映画化の主導権を握った中国側によって日本的発想はほぼ骨抜きにされています。
つまり、中国の歴史的常識をもとに制作されているため、部外者である空海は本筋には関わってきません。
また、ストーリーは基礎的な中国史を踏まえていないとキャラクターのセリフや行動が理解しにくいと思います。私の場合、鑑賞後疑問だらけで、とにかくググりました。
とはいえ、膨大な制作費をつぎ込んだであろう長安のセットやVFXはとても幻想的です。
ほぼ中国の映画という認識のもとで、予備知識を持って鑑賞することをおすすめします。
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