メイド・イン・フランス パリ爆破テロ計画のレビュー・感想・評価
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テロリストは身近に潜んでいる・・・
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フランスのテロ事件を予見したとして事件後に評価の上がったテロリスト映画。
一介のフリージャーリストが潜伏取材、爆弾テロを食い止めようと奮闘する話なのだが国際的なテロ組織相手でもなく、たった数人の素人同然の仲間内の小競り合いが主なプロットなのでエンタメ的なサスペンス感は希薄。逆に犯人たちの動機も曖昧だし根っからの狂信的イスラム教徒という訳でもない凡庸なところが日常的な恐怖に繋がるリアリズムなのかもしれません。
(以下ネタバレ・あらすじ)
主人公サムは平凡な家庭持ちのフリーライター、取材目的で過激派の温床とされるムスクに潜入している。最初はテロの実行犯に巻き込まれることになることまでは予見していなかったのだろうが、中東に赴く戦場ジャーナリストと似たような動機なのだろう、劇中ではアラブ人の父とフランス人の母の間に産まれたという生い立ちも関係しているようだった。
ムスクで知り合った4人の若者はまだひよこなのだがハッサンという兄貴株が中東から帰ってテロリスト・グループとして引っ張り始めると一気に危なくなる。
サムは警察に事情を話して手を引こうとするが逆に潜伏調査を続けるよう脅されてしまう。
横暴で無能な警察にも呆れるばかり、テンポも遅く人物描写も浅いので途中で飽きてくる。
結局サムが体を張ってテロを食い止めるのだが助かったのは運に恵まれただけ、チープな社会派ドラマといったら軽率でしょうか・・。
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