「じわりとハートを揺さぶる秀作」わたしたち cinemastarさんの映画レビュー(感想・評価)
じわりとハートを揺さぶる秀作
観ていて子どものころを何度も思い出した。
ぼくにも友達が離れていったことや、仲間外れにされたことがあるからか、主人公のソンに強く感情移入しながら観ていた。
大人からするとこどもの世界のことを単純に見えるかもしれない。
でも、こどもだって、真剣に生きているし、
真剣に悩み、傷ついて、一生懸命に生きている。
懸命に、気丈に、必死に。。。
その姿が甘酸っぱくて、眩しくて、
美しくて胸を打つ。
同じ24時間を繰り返している日常が当たり前になり、生きることの豊かさや瑞々しさをつい忘れてしまう毎日になってはいまいか。。。
自分の『生きる』という営みについてどれほど真剣にやれているだろうか。。。
大好きな友達に裏切られ、傷つき、苦しみながらも懸命に自分にとっての大切ななにかを探そうとする主人公のソンの姿、光宿る眼差しがソフトに、しかし深く心の奥に突き刺さる。
派手さもなく、揺さぶられるような大きな感動もない。
でもぼくの記憶に残る作品となった。
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