「そして幸せに」オリ・マキの人生で最も幸せな日 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
そして幸せに
フィンランド初のボクシング世界戦に挑むボクサー オリと、興行のプロモートの為に動き回るマネージャー エリス、オリの恋人ライヤの物語。
世界戦を前にして、恋人ライヤが気になって仕方ないオリ。浮わつくなと叱るエリスだが、彼自身も後援者とのパーティーや映画撮影をオリに強いる為、オリの集中力はさらに悪化していく。
誰にも邪魔されず集中したいというオリの気持ちもわかる一方、立場上、興行をプロモートする必要のあるエリスも何一つ間違えたことは言っていない為、うまく二人三脚が取れていないのが歯痒くて目が離せない。
ストーリー自体は、特に緩急もなく凄く盛り上がるような場面もないが、不思議なくらい飽きずにスーッと見られたし、モノクロでもわかるフィンランドの自然の美しさ、また、ツギハギな場面展開が逆に◎
キャラクターでは、真面目でしっかりしているイメージのエリスが、お偉いさんの前や映画撮影では緊張気味にやや空回りしてるのが愛らしかった(笑)
あと、どうでも良いが水着の女性が寝そべる台座をひっくり返して水槽に落とすゲーム。あれは一体どこら辺が楽しいのだろうか(笑)?
いずれにせよ、これまでに見たことないようなタイプの掘り出し物に出逢えた気分でした☆
色々あったけど、この映画のタイトルが「人生で最も幸せな日」で良かった。
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