「人気コミックの見事な実写化。ヒーロー誕生譚としてもよく出来てる。」ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 レントさんの映画レビュー(感想・評価)
人気コミックの見事な実写化。ヒーロー誕生譚としてもよく出来てる。
「ジョジョ」は連載当時第二部まで読んでいたが、第三部が連載を続けるための連載といういわゆる少年ジャンプの商業主義に侵されていて読むのをやめてしまった。シリーズはそれ以降も続いてその後カルト的人気作品となったのには驚いた。
本作は第四部にあたる日本が舞台の日本人が主役なので邦画での映画化には適していただろう。この四部は確か透明スタンドの赤ちゃんのくだりまでは読んだ。
本作はそんな独特の魅力で知られる原作コミックの世界観を壊さず一本の映画作品として作り上げた職人監督三池氏面目躍如の作品と言える。漏れ聞こえる本作への評判の悪さから期待せずに見たが、映画作家としての三池監督の手腕にうならされた。
主人公をはじめとする登場人物のキャラがみな立っていて、ストーリー展開もテンポよく進む。絵作りも良くて完成度が高い作品。
山﨑賢人主演のもうひとつのコミック映画化作品とはクオリティが雲泥の差であるにもかかわらず、興行的に失敗したためか続編製作がされてないのが非常に残念だ。
また、続編製作が前提だっただけに、今後活躍が期待されたであろう小松菜奈演ずる山岸由花子を見れなくなったのも非常に残念。本作では出番が少ないながらも圧倒的な存在感を放っていただけに。
どうか、同じ制作陣、キャストでの続編を期待したい。