「Don't Cry for Me Argentina」笑う故郷 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
Don't Cry for Me Argentina
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原題は『著名な市民』『笑う故郷』では、誰が主語かで違ってきます。僕はこの主人公が笑っていると思いました。この作家が行き詰まりを感じ、突然良いアイデアを思いつき、『シメシメ』とこの故郷を心の奥底で笑っていたと思います。いわば、確信犯だと思います。故郷の人は笑っていません。怒っています。
『タンゴ』には『アルゼンチンタンゴ』と『コンチネンタルタンゴ』があります。
つまり、スペインから見れば、アルゼンチンこそコンチネンタルなはずです。イギリスから見ればアメリカがコンチネンタルですからね。政治を語るなと言ったニュアンスを語りながら、自虐的にアルゼンチンの発展途上振り馬鹿にして、それをネタにして私利私欲を貪っています。本音が分かれば、怒って当たり前でしょう。
市役所の待合室にエビータとペローの写真がもっともらしく飾られていますが、彼等は独裁者と言われましたヒトラー、フランコ、ムッソリーニとも関係がありました。この辺がこの作者が言う古い社会に留まっていると言うことだと思います。朝鮮民主主義人民共和国の金親子の写真を飾っているのと同じです。それは兎も角。
『Don't Cry for Me Argentina』ですね。
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